信仰の手引き(日本語)

神様の恵みを見せる聖所

投稿者
goodnews2
投稿日
2020-02-01 16:57
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神様は罪を犯すしかない民のために、祭壇、洗盤、机などがある天幕を造らせました。そこで罪を洗い、神様の前に大胆に出られるようにしておきました。特に、契約の箱を聖所では私たちに恵みを施したい神様の思いが強く込められています。

二枚の石の板と天幕
出エジプト記は、モーセがイスラエルの民を率いてエジプトから出てくる話しです。彼らが荒野を通り抜けるときに、神様がモーセをシナイ山にお呼びになりました。神様はモーセに十戒が書かれた二枚の石の板を持たせて、天国にある天幕をお見せになりました。
イスラエルの民は、間違いなく罪を犯すでしょう。十戒がないときに、罪を犯してもよかったですが、法がうまれた後からは、法に基づいて処理すべきなので、イスラエルの民は呪いから逃れる方法はありませんでした。ですから神様は、モーセが石の板を持って山から降りるときに、天幕を詳細に見せたわけです。
「モーセ。これは祭壇だ。これは洗盤だ。これは燭台だ。これは机だ。これは香の壇だ。これは契約の箱だ。」

 



罪を犯した民
モーセは十戒が書かれた二枚の石持って、シナイ山を降りてびっくりしてしまいました。イスラエルの民たちが金の子牛を造り、「これが私たちをエジプトから連れ出した神である」と言いながら、祭祀をしていました。モーセがシナイ山に登ってから40日も経ちますが、降りて来ないため、民たちはモーセが死んでいると思っていました。ですから、「誰が私たちを導くだろう」と思いながら、自分たちを導く偶像を造っていたわけです。
石の板に書かれている十戒のうち、一つ目は「わたしのほかに、ほかの神々があってはならない」であり、二つ目は「あなたは、自分のために、偶像を造ってはならない」です。民たちがこの二つを逆らったのです。重要なのは、「イスラエルの民がどうやってその罪から逃れられるか」です。モーセは、仕方なく十戒が書かれた石の板を投げ捨てて砕きました。しかし、すでに罪を犯したイスラエルの民のうち、約三千人は死んでしまっていました。

 



 

罪を贖う天幕
罪を犯した民を罪から救うためには、何が必要でしょうか。祭壇が必要で、聖所が必要です。モーセがイスラエルの民に叫びました。
「金を持ってきなさい。銀を持ってきなさい」
イスラエル人の女は耳輪、首飾り、指輪を出しました。モーセはこれらで御言葉に基づき、祭壇を造り、洗盤を造り、机を造り、香の壇を造り、契約の箱と聖所を造りました。
その中で、契約の箱の長さは二キュビト半、幅は一キュビト半、高さは一キュビト半であり、アカシヤ材で箱を造り、これに純金をかぶせました。その上には長さが二キュビト半、幅が一キュビト半の長方形の純金の贖いのふたを作りますが、贖いのふたの上にケルビムの顔が向かい合うようにして、翼で贖いのふたを覆うようにしました。神様はこのふたを聖所だとしました。出エジプト記25章21節には、「その『贖いのふた』を箱の上に載せる。箱の中には、わたしが与えるさとしを納めなければならない」と言われました。聖所では罪を償う場所であり、その役割は律法を覆うことでした。

 

恵みを施すため、石の板を素早く覆う
普通に考えると律法を覆うためには、まずさとし(石の板)を箱の中に入れてから、ふたをしなければいけません。しかし、聖書ではふたをしてからさとしを箱の中に入れるようにしました。どのように、ふたをしてからその中にさとしを入れられるでしょうか。
この御言葉を深く考えると、神様はイスラエルの民のために法を作ることを願われなかったことがわかります。法に基づいて治めると呪いを受けざるをえないので、法を覆って恵みを施したかったのです。しかし、契約の箱のふたを開けたまま石の板を入れた後に、ふたをすると多くの時間を要します。神様はふたをしてから、それを少しだけずらして石の板を入れた後に素早くふたをするようにしたのです。

 

律法ではなく、新しい契約として
罪を犯して呪いを滅びしか受けられない私たちに、神様はこのような驚くべきことをなさって、私たちを救うことを願われました。エレミヤ書31章31節の通りに、神様は新しい契約を結びました。十戒ではなく、私たちの罪を贖う契約を立て、「わたしが彼らの不義を赦し、もはや彼らの罪を思い起こさないからだ」と言われました。神様は新しいほうを立てて、昔の法である律法を見られないよう契約の箱に入れてふたをし、その上に血を塗しました。罪を贖ったので法を取り出す必要がないということです。
聖所はとても驚くべき話しです。神様は聖所の上で私たちと会いたいと願われます。神様と私たちの間に罪がなく、互いの心が流れることを願われます。しかし、人々は神様の思いを知らず、罪から逃れられず、罪の中に堕ちて苦しんでいるのを見るととても残念です。
もう再び律法を見ることはできません。契約の箱に入れてふたもしています。そのふたを二人のケルビムが覆って、だれも開けられません。そして、血を塗してもう開けて見る必要もなくしました。ですから、今では私たちは罪と関係なく神様に接することができます。契約の箱に関する話しを通りて、私たちが喜びに満ちた心をもって神様と接することができるように、私たちの罪を贖った神様に感謝申し上げます。