自分の思いを捨て神のみ前に出て行くならば

多くの人々がイエス・キリストの前に出た時、自分の思いを変えました。ザアカイ、姦淫の現場で捕えられた女、サマリヤの女もそうでした。しかし、イエスの前まで来ても自分の思いを変えなかった人は、イエスに敵対し非難する人に変わりました。皆さんは、教会に通って良い人になろうとしないでください。まず、皆さんの思いを変えなければなりません。心を折らず、自分の思いを捨てないまま教会に通っている人は、ただの教会に通っている人に過ぎません。

ナアマン将軍はツァラアト(ハンセン病)を癒してもらおうと、エリシャを訪ねました。そして、エリシャが次のように言いました。「ヨルダン川へ行って七たびあなたの身を洗いなさい」すると、ナアマン将軍が怒って言いました。「私はこう見えても将軍だ。私は彼がきっと出て来て、立ち、彼の神、主の名を呼んで、この患部の上に彼の手を動かし、このツァラアトを治してくれると思っていたのに、ヨルダン川へ行って七たび身を洗えと言うのか」と、怒ってそのまま帰ろうとしました。ナアマンのように自分の思いを捨てないと、いつもこのようになります。 イエスの前に出て来た人々の中に、悩んで帰った人がたくさんいます。イエスの前で罪の赦しを受けて帰った人もいれば、イエスについて行きながらも、悩んだり恨んだりして帰った人もいます。中には、イエスに敵対して帰った人までいました。なぜなら自分の思いを捨てなかったからです。

列王記第二７章の四人のツァラアト(ハンセン病)は、今までの考えと思いを捨て、新しい道に向かって歩き始めました。ツァラアトたちは長い間飢えて病気にかかっていたため、足の爪や手先が欠けて、体も正常ではありませんでした。(略)彼らは倒れながら、アラムの陣営に向かって一歩ずつ進みました。神は、彼らの歩みを放置しませんでした。神は、彼らの足音に働きました。彼らが倒れる音、疲れた足を引きずる音を、放送局で音響効果を使うように、大軍勢の騒ぎのように聞かせました。その音がアラムの人々の耳には、戦車の響きや馬のいななき大軍勢の騒ぎに聞こえました。

自分の思い、方法、意志を捨てて神の前に出て来る皆さんの足どりが、たとえ疲れてしっかり歩けず倒れそうだとしても、神はその歩みの中に働くのです。神の驚くべき力がそこに働きます。皆さんが、自分の思いを捨て神のみ前に出て行けば、神の聖霊の働きが皆さんに現れると信じます。皆さんの思いや主張を捨ててください。イエスの前では、誰でも自分を捨てなければなりません。皆さんの良い行いも捨ててください。「私は牧師である」「私は洗礼を受けた」「私は母のお腹の中にいる時から教会に通った」と言わずに、「私は死ぬしかない罪人です。私を救ってください」と言ってください。

皆さん、罪を持っていながら、罪人でないふりをしないでください。罪を犯さなかったからといって、罪人でないのではありません。罪は現れる機会を待ち構えています。

パク・オクス著『罪の赦し生まれ変わる秘密 』より