グッドニュース誌(日本語)
月刊「グッドニュース誌」は救いの福音と恵みの証を伝え、多くの人々をイエス・キリストの世界へ導いています。

「パク・オクス牧師の証」地の果てまで福音を、終わりの日まで主と共に_262

投稿者
goodnews2
投稿日
2021-11-27 21:55
閲覧数
294

封筒の中に入っていた1万ウォン


聖書にはダビデがゴリヤテと戦う話が出てくる。状況や条件だけ見ればダビデがゴリヤテに勝つことはできない。しかしダビデが勝ったのはただ一つ、神様が彼と共におられたからだ。
私が救われてもはや60年になる。その60年を振り返ると、神様が共におられてもその神様が見えなくて厳しい状況や環境に押されて苦しんだこともある。しかし避けられない困難なときは神様を頼るしかなく、その度、神様は驚くほど道を開き、助けてくださった。私にはそのような経験が数えきれないほどある。
ダビデがゴリヤテと戦う時の状況や条件を見れば、誰が見てもダビデとゴリヤテは比較にならなかった。ゴリヤテは背の高さが3メートル近くあり、槍の柄は機織りの巻き棒のようだった。彼が槍を振り回すと人々が枯葉のように倒れてしまうほど有名な戦士だった。私たちの目にはそのようなことが偉大だと思うが、神様はそれより遥かに偉大である。
私たちが目に見えるものだけで戦ってゴリヤテに勝つことができるだろうか。しかし神様を信じる信仰があれば、何でもない人でも、神様が直ちに働いてくださるので、決して私たちは何でもない人ではないのだ。ゴリヤテは槍と剣と自分の力を頼りに出て来たが、ダビデは神様だけを信じていた。戦いは自分の実力がどれだけ優れているかによるものではない。私が人間に頼るか神様に頼るかによってすべてが決まる。
私は救われてからたくさん戦った。しかし私の力ではなく神様に頼って戦い、いつも神様が働いてくださった。私がアプコットンに行った時やコチャンのジャンパリに行った時、また軍隊に行った時や除隊してキムチョンで働く時、そしてテグで働いていた時、滅びる状況だったのにもかかわらず滅びていない。私は信仰のない人だったが、それでも私が足を踏み出すといつも神様が助けてくださった。そのため、難しい問題があっても「私にはこの問題を乗り越える力はない。しかし神様が私と共におられる。」と信じた。


その兄弟は私の足のサイズを知らないが、神様はご存知だから

1971年、私はキムチョンにいた頃に結婚をした。結婚の前、妻の父親はすでに他界していたので一人暮らしの妻の母親に挨拶に行かなければならなかった。
挨拶に行く前、ある家に行って夜遅くまで御言葉を伝えた後、その家で泊まることにした。寝る前に足を洗おうと靴下を脱ぐと、足裏が真っ黒になっていた。「確かに今朝、足を洗ったのにどうしてこんなに真っ黒なのか?」と思い急いで洗ったが、その翌日もまた足裏が真っ黒になっていた。詳しく靴を見ると靴底に穴が空いていて、その穴から土が入って足が真っ黒になったのだ。私は靴のために祈った。「神様、靴を一足ください。」
祈りをしてから数日も経たないうちに小包が一つ届いた。ジャンパリ教会にいた頃に学生だったある兄弟が将校として軍隊に行き、私に靴を送ってくれたのだ。小包の中には靴と手紙が入っていた。将校に支給される軍靴の中には短靴のような軍靴があるが、それは一般人も履ける靴だった。兄弟の手紙には、自分には靴があるので、新しくもらった靴を私のために送るとし、「足のサイズは分からないが、ぜひ合うことを祈る」と書いてあった。私は手紙を読んで小包の包装を剥がしながら「この靴は私の足にぴったりだ」と信じた。なぜなら、兄弟は私の足のサイズを知らなくても、神様はご存知だからだ。靴を履いてみたら本当にぴったりだった。
その靴を履いてソウルへ行き義母に会った。義母は娘の結婚を心配していた。なぜなら、義母の弟がイエスを信じると言いながら職場もなく貧しく暮らすのを見たからである。そのため、私もそう生きるのではないかと心配になったようだ。義母が私に質問した。
「あなたはこれからどう生きようとしているのか。」
「私は今まで神様を信じて生きてきました。だからこの先も神様が助けてくださるのを信じています。」
「今あなたは独身だから問題ないけど、結婚をすれば2人に、子どもが生まれたら家族が3、4人に増える。その時はどうやって生きるつもりなのか。」
私は義母にこう申し上げた。
「神様は私の手がいくつなのか足がいくつなのかよくご存じです。私がシャツやズボンのために祈れば一着をくださいますが、手袋や靴下、靴のために祈れば片方だけくださったことは一度もありません。それは私の足が二つで手が二つあることを神様が知っているからです。今は私一人だから私に必要なものだけをくださっていますが、家族が3人、4人に増えれば神様がそれに合わせてくださると信じています。」
義母は私の話を聞いて大喜びし、結婚を承諾した。

そのお金、パク・オクス牧師に持って行きなさい
しばらくして私は妻と結婚をした。結婚とは本当に神秘的なものだ。私とまったく関係のなかった人が、時々喧嘩をするときもあるが、私と一番近い人になった。
月日が経ち、ある年の正月の前に家にはお金がまったくなかったときがあった。義母が私たちに必要なものをたくさん持って来てくれたのだが、私たちと一緒に過ごす間に持ってきたお金も全部使ってしまい、後に帰る旅費まで使ってしまった。明日が正月だというのに、家にはお金も食べ物も練炭を買うお金もなかった。冷たい部屋で布団を敷いて寝ようとしていたやさきに、誰かが私の家のドアベルを押した。出てみると教会の姉妹だった。妻が外でその姉妹としばらく話した後、部屋に戻って姉妹から聞いた話をしてくれた。
その姉妹はキョンブク大学の教授で、家族は皆お正月を過ごすために実家に帰ったが自分は仕事で帰れなかったという。学校の仕事を終えて家に戻り掃除をした後、夜に1年を締めくくる祈りをささげようとすると、心の中から「そのお金、パク・オクス牧師に持って行きなさい」という声が聞こえたと言った。
「神様、私は今何もせずに祈りたいです。明日の朝に持って行きます。それに私はその家も知りません。」
「いや、今持って行きなさい。」
祈ろうとしてもしきりに心からその声が聞こえるようだったので、姉妹はお金を封筒に入れて家から出て来た。ちょうどある兄弟がその家の前を通りかかっていたので、その兄弟に私の家を尋ねることができ、家に来て妻に封筒を渡して姉妹は帰った。
封筒の中には1万ウォンが入っていた。当時は1万ウォン紙幣が初めて出た頃であり、その1万ウォンは今の100万ウォン以上の価値がある時代だった。夜10時に私たちは食料品を買いに外に出かけた。閉まっている店の門を叩いて食べ物などを買った。義母は私たちを守ってくださる神様、私たちを助けてくださる神様を見て泣いていた。

私ももう歳をとったが、今も神様の恵みでとても元気に過ごしている。神様が私たちを守ってくださることはとても驚きである。過ぎ去った60年間、神様がいつも私たちを助け祝福してくださることに感謝した。今も相変わらず神様が私たちを助け、また守ってくださる。その神様を信じるとき、神様が私たちの内で生きて働かれると固く信じている。聖書では、巣の中で母鳥がひなまたは卵を抱いているなら放してあげなさいと言われる。多くの苦難や患難もあったが、それに捕らわれず自由に過ごすことができたのは、神様が守ってくださったからだと信じる。その神様を称え、神様に栄光を捧げる。

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