「パク·オクス牧師の証」地の果てまで福音を、終わりの日まで主とともに_247

神の恵みで行なった
オンラインワールドキャンプを終えて

私の生涯でこのようなことが起こるとは夢にも思わなかった
2020年にコロナウイルスは私たちを困難に陥れた。私たちは2月末にニューヨークへ行って、3月に開く予定のCLFの準備に励んでいた。当時は3千人もの牧師がニューヨークCLFに出席することになっていた。それでCLFを通して参加される方々に福音を伝え信仰を教えれば、本当に楽しい時間になるだろうと思いながら準備した。ところが、CLFを開始する3日前、ニューヨーク州で新型コロナウイルスによる感染者が深刻化してきたので、「200人以上が集まる集会は許可しない」ということを州知事が発表した。それでさまざまな方法を模索したがCLFを諦めざるを得なかった。仕方なく、私は残念な気持ちで韓国に帰ってきた。
その後、私たちは復活祭の礼拝を捧げることにした。オンラインで復活祭の礼拝を捧げると、毎時間200万人の人々が入ってきてみことばを聞き、救われた。それはとても驚くべき偉大な神の働きだったので、初めは信じられなかった。
5月には大伝道集会をしないといけないが、それもオンラインで行うことにした。 私たちは大伝道集会を準備しながら、全世界に出ている宣教師たちに各国の放送局に訪ねて「オンライン大伝道集会で、90分ずつ11回に及ぶパク・オクス牧師のみことばを放送してほしい」ということを頼むようにした。最初は「私たちが放送してほしいと頼んでも、どこの放送局が許可してくれるだろうか。」と思ったが、予想外にもいくつかの放送局で、そうするという返答をもらうことができた。これもコロナウイルスがもたらした影響だった。
コロナウイルスによって人々の心が低くなり、特にアメリカでは聖書の販売量が40%も増加したという。それは聖書のみことばに関心を持つ人が増えてきたからだ。それで放送局ではコロナウイルスによって困っている人々のために、聖書のみことばを放送するのが良いと判断したのだ。最初はいくつかの放送局だけだったが、後ほど全世界276の放送局から私が伝えるみことばを放送することとなった。視聴者の数をすべて合わせると、世界中の10億人にのぼる人たちが私たちが伝えるみことばを聞いていた。そして多くの人々がみことばを聞いて罪の赦しを受けたという証を送ってくるのを見て、私の生涯でこのようなことが起こるとは夢にも思わなかった。

とても信じられない話だが事実だ
私が宣教学校の訓練を終えた頃、他の学生たちは各教会からつれて行ったが、私は呼んでくれる人も教会もいなかった。それほど私は目立たない存在で、誰も私に関心を持たなかった。仕方なく私はアプゴクトンに行ったが、私がアプゴクトンに行くのを知る人も誰もいなかった。アプゴクトンは以前一度だけ伝道しに行ったことのある山里で、私は行く所がなかったのでその村に行って過ごした。アプゴクトンで9か月ほど過ごす間、期待できることは何もなく、ただ神だけを眺めるしかなかった。
9か月後にはゴチャンのジャンパリという所に行って福音を伝えた。ジャンパリ教会に初めて行ったときは小学校3年生の女の子2人が教会に出てきたが、ジャンパリで過ごした1年半の間に、40人以上の人々が救われて変化することに驚いた。 その後、私は軍に入隊し、通信訓練所で3年間福音を伝えた。軍隊で過ごした時間がとても良かったので、人々が「パク牧師は軍隊の話しかしない」と言われるほど説教の時間に軍隊の話をたくさんした。その軍隊の話をすると、今も元気が出て喜びがあふれる。
そのように福音を伝えながらいつの間にか年を取り、もうじき80歳に迫るのだが、最近放送を通して全世界の多くの人々が救われているという事実はとても信じられない話だが事実だ。

神様、私が何であってこのように貴重で幸せな道を切り開くのですか！
この間はワールドキャンプをしないといけなかった。毎年７月になると、世界中の大学生が韓国に集まってワールドキャンプを行なっていたが、今年はコロナウイルスによってワールドキャンプを開催することが困難な状況だった。それでどうすべきかを議論した末、オンラインでしようという意見が出た。しかし「オンラインでワールドキャンプをするにはどのようにすればいいのか」と思い、途方に暮れていた。
私はもう年を取ったので、オンラインでワールドキャンプをどのようにするのか、わからなかった。それで青年たちがすべてを準備したが、いざ始めたのをみて驚きを隠せなかった。想像できないほど、全世界から多くの若者たちがキャンプに参加した。彼らはオンラインを通して私の説教を待っていたそうだ。そのことを考えると、「神様、私が何であってこのように尊くて幸せな道を切り開くのですか！」と、考えれば考えるほど感謝する他なかった。
私は宣教学校で訓練を受けるときは、他の学生たちより、すべての部分において欠けていた。幼い頃は田舎の貧乏な家で育ち、腹いっぱいご飯を食べることが夢であるほどいつもお腹をすかせて暮していた。
1962年、神の特別な恵みでイエスと出会って罪の赦しを受けた。救われてから、私が通っていた教会の聖徒たちは皆罪人だと話しているのに、私だけが「罪が贖われたので罪がなく、義とみとめられた」と言うと、聖徒たちは私をあざ笑っておかしな人のように見ていた。長い間通っていた教会だが、もうそれ以上その教会にはいられなくなった。姉までも私に「おかしなことを言うな。私の教会の牧師も長老も皆罪人だと話しているのに、傲慢にも罪がないというのはとんでもない。」と言った。本当にとんでもない話だが、聖書が私に義と認められたと言われるので、私は人々に義と認められたと話した。その後、今まで生きる間にさまざまな困難なことに多く遭遇した。
もう私は年を取ったので、この先何年生きられるかわからないが、驚くべき神の働きが見られるということは、言うまでもなく感謝である。5月に行われた大伝道集会に引き続きオンラインCLF、そしてオンラインワールドキャンプ、これらの行事は誰が見ても、人が成し遂げたとは信じ難いことだった。すべて神によって成し遂げられたのだ。私はワールドキャンプ期間の間、とても感激していた。「神様、どうして私たちを愛してくださるのですか！」私は善良でもなければ知恵もなく、偉くも何でもない者だが、神が私たちを通して働いてくださることはとても尊くて美しかった。

残りの人生は神だけに仕えて神のもとへ逝きたい
私の仲間や友人たちの多くが天の国に逝ったが、世の終わりに近づいたこの時代に私は神の恵みで福音を伝え、この福音が全世界に伝えられるという、想像もしなかった尊いことを成し遂げる神にこの上なく驚く。私はこのようなことができる人でもなく、誇れるものも何もない。ところが、神がこのような祝福をくださった。もうどれだけ生きるかわからないが、残りの人生を兄弟姉妹とともに神だけに仕え、神のもとへ逝きたい。私の命とすべてのものを惜しまず主に捧げて、私を救ってくださった神のために生きたいという心が私の心に満ちている。ワールドキャンプを終えて、何人かの兄弟たちと一緒に茹でたじゃがいもと果物を食べながら話を交わした。兄弟たちはワールドキャンプが上手くいったのは神の恵みだと言い、恵みにどっぷり浸って帰っていく姿を見た。イエスがなさった貴重で美しいことを、不足な私たちを通して成し遂げる神に感謝し、福音が全世界の隅々まで伝わって、教会に通ってもまだ罪の赦しを受けていない人々が、真の福音を聞いて罪の赦しを受け、イエスの十字架を高め、神に栄光を捧げ、神のために生きられることを期待する。今後も神がどのような尊い計画を私たちに見せてくださるかが楽しみであり、その神が待ち遠しい。