グッドニュース誌(日本語)
月刊「グッドニュース誌」は救いの福音と恵みの証を伝え、多くの人々をイエス・キリストの世界へ導いています。

「レビ記いけにえ講解」贖いのいけにえ①

投稿者
goodnews2
投稿日
2022-02-26 20:36
閲覧数
286
たぶんあなたがたの罪のために
贖うことができるでしょう


信仰生活で最も重要なことは、神と私たちの間に仕切りとなっている罪の壁を崩すことです。罪の問題を解決するにも明確な知識が必要です。その知識がないために、ある人は罪を犯した後、泣きながら犯した罪を告白して赦しを求め、またある人は犯した罪を紙に書き火で燃やしたり、恥ずかしい思いをしてまで牧師のところに行き罪を告白したりします。私たちはどのようにして罪から赦されようとしますか。ある人は悔い改めをすれば罪が赦されると言います。ある人は悔い改めをして、悔い改めの実を結ぶべきだと言います。ある人は異言を唱えるべきだと思っています。どんな方法が皆さんの心に合うのかわかりませんが、神の御言葉を根拠にして御言葉どおりに罪の赦しを受けなければすべてが無駄なことです。口では罪の赦しを受けたと言えても、神の前では心に依然として罪が残っています。
 どうすれば罪が赦されるのかを明確に教えてくれる御言葉はレビ記4章です。レビ記4章に記されている贖いのいけにえに、私たちの罪が赦される確かな道が書かれています。

さあ、私たちに先立って行く神を造ってください
出エジプト記32章の御言葉を通して、罪の赦しを受ける前の心の状態について調べましょう。神がイスラエルの民に「主が命じられた命令とおきてとを守れば祝福され、守らなければのろわれる。あなたがたはこの命令を守れるか」と仰せられたとき、彼らは「私たちは守ります」と答えました。
 イスラエルの民は自分たちが神の命じられた命令を守れない存在であると知っていたら、律法を受け取る前に「命令を守ろうとして破ったときには、その罪をどのように解決すれば良いのですか」と聞いたことでしょう。しかし彼らは自分自身を過信していたため、神の命令はいくらでも守れると思い、すべての命令を守りますと自信満々でした。命令を守れなかったときに受けるのろいについてはまったく考えなかったのです。
モーセはシナイ山に登り、40日間食べず飲まずで神とともに過ごしました。イスラエルの民はモーセが山に登って数日経っても降りて来なかったため、アロンにこのように要求しました。「さあ、私たちに先立って行く神を、造ってください。」この話は約3500年前に書かれましたが、当時のイスラエルの民の心だけでなく、今日の私たちの心も十分に表しています。
教会に通っている人なら神のことが好きだと思いがちですが、実は好みません。その理由は神の存在を負担に思うからです。人間が自分勝手にできる神なら良いものだが、神はそのようにはならない方です。神は一度もご自身を折らず、人間に心を折るように言われます。自分の思いは捨てたくなくて、神を無視することができないから神を嫌うのです。
人間は御国におられる全能の神ではなく、自分勝手に生きながらも神に仕えられる神を好みます。イスラエルの民はモーセがシナイ山から数日が経っても降りて来なかったため、アロンの所に行き「さあ、私たちに先立って行く神を、造ってください。」と彼に言った。人間が神を造るならどのように造るでしょうか。自分の好みどおりに造るでしょう。イスラエルの民は自分たちに先立って行く神だといって、金で子牛を造りました。金の子牛の角を大きくしたければ大きくし、鋭い目が怖ければ目をつぶっているように造るでしょう。金の子牛は彼らに「こうしなさい。ああしなさい」と言うでしょうか。彼らの好きなようにして構わない神である金の子牛を造ったのです。
今日この世の多くのクリスチャンが金の子牛は造りませんが、心では金の子牛のように自分の心に合う神を求めます。

三千人が殺されたが
イスラエルの民が金の子牛を造ったとき、神はモーセに仰せられた。『さあ、すぐ降りて行け。あなたがエジプトの地から連れ上ったあなたの民は、墮落してしまったから。』神がイスラエルの民に十戒を与えたとき、「あなたがたがこの戒めを守ればわたしは祝福し、守らなければのろう」と言われました。しかしモーセが十戒を受け取り降りて来る間に彼らは、「わたしのほかに、ほかの神々があってはならない。あなたは自分のために、偶像を造ってはならない。」という戒めを破りました。
その状況でモーセはどのようにしましたか。イスラエルの民が犯した罪を解決するために、モーセはレビ族に剣でイスラエルの民を殺すように命じました。その日3000人が殺されました。なぜモーセがそのようにしたのでしょうか。罪を贖われる道がなかったため、「こうすれば罪が赦されるかもしれない」という思いでそんなことをしたのです。その後モーセがイスラエルの民に『私は主のところに上って行く。たぶんあなたがたの罪のために贖うことができるでしょう。』と言いました。まだ贖われていないのです。
モーセはもどかしい思いでイスラエルの民が犯した罪を神に告白しました。そして『彼らの罪をお赦しくだされるものなら』と言いました。『もしも、かないませんなら、どうか、あなたがお書きになったあなたの書物から、私の名を消し去ってください。』神に願い出ました。神は何と言われましたか。出エジプト記32章34節で『わたしのさばきの日にわたしが彼らの罪をさばく。』と言われました。結局イスラエルの民は罪が赦されなかったことがわかります。

罪はどのように赦されるのか
残念ながら、今日も教会に通っている多くの人が聖書に基づいた罪の赦しの道を知りません。どれほど多くの人が罪を赦される正しい道を知らず、間違った道を歩んでいるでしょうか。罪の赦しを受ける道を正確に知らなければ、自分で見て正しい方法で罪を赦されようとするしかありません。
皆さんが罪の赦しを受けることを願うならば、罪があるときに聖書を開いて、どのようにして罪が赦されるのかを探るべきです。聖書のどこかに書いてある罪の赦しに関する話があったら詳しく読んで、罪がどのように赦されるのかを明確に知るべきです。そして、その御言葉どおりにすれば罪が赦されます。モーセがイスラエルの民を3000人殺しても彼らの罪が赦されなかったのは、神が言われた道ではなかったためです。
モーセが言った『たぶんあなたがたの罪のために贖うことができるでしょう。』という言葉は、 罪が贖われる正確な道ではないという意味です。「贖うことができるでしょう」という言葉も曖昧なのに「たぶん」という言葉も余計にあります。モーセに「このようにすれば罪が赦される」という確信があれば、イスラエルの民に『皆さん、私が神のところへ行って罪を赦されて来ますから心配しないでください』と言えたでしょう。しかしモーセは「たぶんあなたがたの罪のために贖うことができるでしょう。」と自分なりに考えてみました。今日の多くの人も「たぶん」という言葉をよく使います。「たぶんこうすれば罪が赦されるだろう」そのような人は自分の罪が赦されたと明確には言えません。
聖書の御言葉は、私たちがどんな姿でどんな気分であろうがまったく揺れず、どんなときも変わりません。ですから私たちが神の御言葉に近づけば近づくほど、その御言葉が私たちの心に救いの確信を与え、揺れることがないようにしてくれます。その反面、聖書で罪の赦しの道を見つけられなければ状況によって心が酷く揺れます。熱い涙で悔い改めをすれば罪が赦されたような気がしたり、犯した罪を思い出して一つ一つ告白すれば罪が赦されたような気がしたり、そのうち罪をまた犯したらすべてが水の泡のようになったり……。聖書を通して罪の赦しの道を見つけられなければ、このような生活を繰り返すしかありません。

聖書は明確に「彼らは赦される」と言いました
『また、イスラエルの全会衆があやまっていて、あることが集団の目から隠れ、主がするなと命じたすべてのうち一つでも行い、後で咎を覚える場合、…… 彼が罪のためのいけにえの雄牛に対してしたようにしなさい。これにも同様にしなければならない。こうして祭司は彼らのために贖いをしなさい。彼らは赦される。』(レビ4:13~20)
 聖書は明確に「彼らは赦される」と言われました。この御言葉どおりにすれば、真心でしたり形式的にしたり、断食をしたりご飯をたくさん食べようが、関係なく犯した罪が赦されます。
 モーセがこの御言葉どおりに贖いのいけにえをささげれば良かったのに……。イスラエルの民に「皆さん、心配しないでください。私は罪の赦しを受ける道を正確に知っています」と言って、神が言われたとおりに贖いのいけにえをささげたら、どれほど良かったことでしょう。そうすればイスラエルの民の罪が赦されたことで、3000人が殺されることもなかったでしょう。
「たぶん罪のために贖うことができるでしょう」という方法では絶対に罪が赦されません。聖書を通して罪が贖われる方法を見つけられないため、自分が聞いた話の中で良いものを選んで罪を赦されようとします。ある人は夜中に山に登って松の木の根を引っ張りながら「主よ、この罪人をお赦しください」と叫びます。もちろん心が罪から解放されることはありませんでした。
人々は罪の赦しを受けるために何をすれば良いのかを知らないから、悔い改めると罪が赦されると言うのです。罪が赦される方法を知らないため、自分たちが知っている中で悔い改めが最も良さそうに思えるから、悔い改めによって罪から贖われようとするのです。

幕屋が造られた後は
レビ記4章には罪の贖いのいけにえに関する記録があります。祭司が罪を犯したとき、全会衆が罪を犯したとき、上に立つ者が罪を犯したとき、一般の人が罪を犯したとき、このように4つに分けてどのように罪の贖いのいけにえをささげるのかについて詳しく書かれています。そしていけにえが終わったときには「罪が赦される」と明確に書かれています。記されているとおりに罪の贖いのいけにえをささげると罪が赦されます。
モーセは急いで幕屋を造りました。幕屋が造られてこそ罪の贖いのいけにえをささげることができるからでした。幕屋が造られてからは、イスラエルの民が罪を犯すたびに殺されるのではなく、幕屋にある祭壇の前に出て行って罪の贖いのいけにえをささげて罪が赦されました。罪が赦されたため、神とともにカナンの地に入りました。
合計 150
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