グッドニュース誌(日本語)
月刊「グッドニュース誌」は救いの福音と恵みの証を伝え、多くの人々をイエス・キリストの世界へ導いています。

「パク・オクス牧師の証」地の果てまで福音を、終わりの日まで主と共に_260

投稿者
goodnews2
投稿日
2021-09-25 01:48
閲覧数
275

ツィケラグが火で焼き払われても神様が導いてくださったように
コロナ時代であっても世界中に福音を…


私の人生で1962年は最も厳しい時期だった。家にお金がなくて学校にも行けず、何の希望も持てずに生きなければならないということはとても苦しかった。ある日、新聞の広告を見て技術下士官に願書を出し、その後、テグ陸軍病院に行って身体検査を受けるための通知が届いた。身体検査の日、他の検査は順調だったが、最後に歯科で検査を受けたときに医者が私のカードに他の人々とは異なる暗号を書いていた。私は前歯が少し欠けていたので不合格となった。士官学校でもなく技術下士官学校に志願したのに私は不合格となったのだ。当時、私は19歳だった。
1951年9月に母が亡くなった。その1ヶ月後には兄が軍に入隊し、父は戦争の手伝いに動員され家にはいなかった。幸せだった私の家族は母と父、兄の大人3人が1ヶ月の間で皆いなくなった。一番上の姉が15歳、下の姉が13歳、私が8歳、弟が4歳の時だった。
私たちは何を食べてどう生きればいいのかも分からなかった。家に残った私たち兄弟はいつも集まってよく泣いていた。
しばらく経ってから父が帰って来て兄も除隊したが、依然として生活は厳しかった。私は学校に通うことも仕事を見つけることもできなかった。当時、私はお腹がとてもすいていたので泥棒をたくさん働いた。その時代を生きた人々の願いは一つだけだった。「私たちは飢えても子どもたちには飢えさせたくない」というのが夢だった。
最後の望みで1962年5月に技術下士官に志願したとき、前歯が少し欠けていたことで不合格となり、私の人生は何もかも壊れてしまった。悪いことがこれほど続くとは思いもしなかった。私は嘘をたくさんついていつもお腹を満たそうと泥棒もたくさん働いた。友達と一緒に人の麦畑で収穫前の麦を取って焼いて食べたり、果樹園に忍び込んでリンゴや柿もたくさん取って食べた。罪を犯した後は良心の苛責を受け、毎朝教会に行って罪の赦しを請う祈りをささげた。当時の私の人生はひどく暗かった。

救われてからは私の人生でありえないことがよく起こっていた
1962年10月7日、その日も早朝の祈り会の御言葉が終わって人々がみんな家に帰った後、私は残って罪を一つ一つ告白しながら赦しを請い始めた。しばらく祈ってから帰ろうと立ち上がったとき、急に心が軽くなったような気がした。私の罪がきれいに洗い流されたということを感じたのだ。あの日から私は聖書を読み始めた。私は教会の人々に罪の赦しを得なければならないと話した。すると教会からは私を変人扱いして仲間はずれにされた。しかし、聖書を読むうちに私の受けた救いがますますはっきりしてきたので、感謝の中で過ごすことができた。
その年の11月にテグにある宣教学校に入学した。宣教学校で学ぶ御言葉には本当に驚いた。私は毎朝、他の学生より2時間も早く起きた。夜明けの4時に起きて一人で祈りをささげていた。祈りの時間がとても良かったからだ。
1963年、宣教学校の訓練を終えてアプコットンに行って9ヶ月間過ごした後、ゴチャンのチャンパリに行って1年半ほど福音を伝えた。40人以上の人が福音を聞いて教会に来て礼拝をしていた。教会がいっぱいになったような気がした。
私は1965年に軍隊に入った。歩兵訓練を受けた後は通信兵となり、通信教育を再び受けた。その頃も神様が働いてくださることを経験した。一度は通信訓練所で同期2人と食事に行く途中に訓練所長に会った。私たちは大声で「忠誠!」と敬礼をした。すると通りかかる所長が振り向いて私たちを呼んで言った。「諸君、立派な敬礼だった」私たちに敬礼が良かったと表彰し、4泊5日の休暇を取らせてくれた。数日後、私が主日礼拝を行っていたとき、訓練所長が礼拝の場所に入ってきて一緒に礼拝堂を建てようと言ってくれた。
私の人生にはありえないことがたくさん起こった。ある時は教育係将校が私を呼んで礼拝をささげる教室を使わせてくれた。私が16週間通信教育を受ける間、毎週日曜日に教育生たちに礼拝を導くことができた。本当に感謝した。
教育が終わって卒業する日、朝早く教育係将校の事務室の前に行って将校を待った。今まで礼拝をささげるよう助けてくれたお礼を伝えるためだった。しばらく待つと、教育係将校が車から降りて事務所に来たので敬礼をした。
「忠誠!教育係将校様、私は今日卒業します。今まで助けていただき、感謝の気持ちを伝えるために来ました。」
するとその将校が「パク一等兵、ちょっと待ってください」と話しを始めた。
「パク一等兵を首都防衛司令部か502通信部隊、軍事基地司令部のような良い部隊に送ろうと思っていました。しかしパク一等兵が私と一緒にいれば私の信仰に役に立つと思い、この部隊の教育部で勤務するよう措置しました。私と一緒に働きましょう。」
「はい、ありがとうございます。」
私は敬礼をして通信バンカーのほうに走った。そのバンカーはいつも私が祈りをささげる場所だった。バンカーでひざまずいて神様に祈った。「神様、感謝します!」その部隊で16週間もの間、毎週日曜日に後輩の教育生たちを集めて礼拝をささげ、福音を伝えたことはとても感謝なことだった。だからこそその仕事は必ず続けなければならなかった。卒業を控えていたとき、救われてからずっと一緒に過ごしたソン・スンジョン、キム・チャンウォンと話した。
「私たちのうち一人はこの部隊に残って礼拝を続けなければならない。」
私たち3人はそうなることを神様に祈り、神様はその祈りに答えてくださった。
私はその部隊を除隊するまで、毎週180人の教育生の前で御言葉を伝えた。礼拝の後は個人相談を行い福音も伝えた。28ヵ月間、教育係将校や訓練所長に助けられ、通信訓練所を訪れた多くの教育生たちに福音を伝えることができた。

どこに行けばいいかわからないダビデをアマレクの少年が案内する
ダビデがツィケラグにいた頃、部下たちと一緒に戦場から帰ってみると彼らの妻子はみなとりこにして連れ去られ、家は火で焼き払われて灰となった。ダビデと一緒にいた者たちがついには泣く力もなくなるまで泣いた後、妻子を取り戻すために追撃を始めた。しかし、どこに行けばいいかもわからず、ただ道を進んでいたとき、道にある人が倒れていた。彼に食べ物を食べさせると彼は元気を回復して言った。
「私はエジプトの若者で、アマレク人の奴隷です。私が三日前に病気になったので、主人は私を置き去りにしたのです。私たちはケレテ人のネゲを襲い、ツィケラグを火で焼き払いました。」
その少年がどこに行けばいいかわからなかったダビデとその部下たちを案内し、ダビデはアマレク人たちを皆殺し、妻子を取り戻すことができた。それだけでなく、彼らの持ち物まで全部持って帰って来た。しかしツィケラグが焼き払われてしまったため、ダビデは神様に祈り、サウルの死後にユダに行って王となった。
私が1962年に罪の赦しを得た後、どんなことがあってもいつも神様が共におられた。救われてから60年近く生きる間、苦労もあったが、神様はいつも私たちの中に働いてくださった。だから私は神様を否定することができなかった。昨年と今年は新型コロナウイルスで全世界が大騒ぎだ。しかし、そのようなことを通して神様は世界中に福音を伝えることができる道を開いてくださった。困難がある度に神様が共におられ、いつも私たちの道を導き、助けてくださった。アマレクの少年がいなかったら、どうやってダビデが妻子の連れ去られた場所を見つけることができただろうか。生まれ変わった人は困難があっても神様が共におられるのでいつも勝利を得ることができる。コロナによって困難な状況ではあるが、世界中の多くの人に福音を伝える道を開いてくださる神様に感謝する。神様はいつも私たちと共におられる。

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