グッドニュース誌(日本語)
月刊「グッドニュース誌」は救いの福音と恵みの証を伝え、多くの人々をイエス・キリストの世界へ導いています。

「今月の説教」生活の余裕

投稿者
goodnews2
投稿日
2021-04-15 23:38
閲覧数
371


人は誰でも余裕のある生活を望む。時間的に余裕があって少しずつ休んだり、のんびりしながら自由に生きることを願う。時間だけでなく、経済的にも余裕のある生活を望む。給料をもらって計算してみると余裕がなく、息子にスニーカーを買ってあげられず、息子が古いスニーカーを履いているのを見ると心が痛い。経済的に余裕があって子供たちに好きなことをしてあげて、必ず必要な金を使うのではなく、外食もしながら余裕のある暮らしをしたいのが、多くの人々の願いである。

厳しい状況の中で生きていたため、一時も余裕を持てなかったダビデ
聖書を見ると、ダビデは時間的にも物質的にも余裕のない生活を送った。
ペリシテ人がイスラエルを攻めて来て、ゴリヤテの前でイスラエルが危機に直面したとき、ダビデが現れてゴリヤテを殺した。ダビデはその後にもサウル王に遣わされた所々に行き賢く働き、サウルがダビデを軍隊の指揮官にした。イスラエルがその戦争で勝利をして帰って来た時、多くの女たちがタンバリンを持って出て来て歌い、喜び踊りながらサウル王を迎えた。
「女たちは、笑いながら、くり返してこう歌った。「サウルは千を打ち、ダビデは万を打った。」(Ⅰサム18:7)
その声を聞いてサウルは、非常に不愉快になって激しく怒った。それで、その時からダビデを殺そうとしていた。
ある日、神に使われる悪霊がサウルに激しく下り、彼は家の中で狂いわめいた。ダビデは、いつものように、琴を手にしてひいた。ところが、そのとき、サウルの手には槍があったその槍を二度も投げつけ、ダビデを壁に突き刺して殺そうとした。このようなことが起きている状況で、ダビデは余裕を持つことができなかった。少しの隙を見せたらサウルの手で死ぬことになるからだ。その後もサウルはずっとダビデを殺そうとしたため、ダビデはいつも緊張して生きるしかなかった。
ダビデはイスラエルに住めなくて、仕方なく敵の国であるペリシテに逃げた。そこでも厳しい状況は続いてダビデは緊張感を緩めなかった。ペリシテで、ダビデは中心地から離れたツィケラグに住んだ。ある日、ダビデが仲間たちと戦争場から帰って来たらツィケラグの町が焼かれており、彼らの妻と子供たちがみな連れ去られていた。ダビデと一緒にいた者たちがその状況を見て声をあげて泣き、心を悩ましてダビデを石で打ち殺そうとした。このようにダビデはずっと緊迫な状況の中で生きたため、少しの余裕もなかった。

余裕ができて、ダビデは以前とは違う行動をし始めた
サムエル7章でダビデに余裕があった。
「王が自分の家に住み、【主】が周囲のすべての敵から守って、彼に安息を与えられたとき、」(Ⅱサム7:1)
ダビデが神の力によって自分の敵を打ち破ったとき、始めて生活に余裕を持つようになった。悩まず、緊張せず、余裕のある生活を送るようになった。余裕ができてダビデは以前とは違う行動をし始めた。第二サムエル11章でイスラエルとアモン人との間に戦争があったが、ダビデは、ヨアブと自分の家来たちとイスラエルの全軍とを戦いに出して自分は行かなかった。自分はもう戦争場に行かなくても良いと思い、エルサレムにとどまっていた。
第二サムエル11章2節を見ると、ダビデは夕方に床から起き上がった。なぜ朝に起きないで夕方に起きたのか。多分、前日、夜明けまで酒を飲みながら遊んだようだ。そのように遊んで夜明けに部屋に戻り一日中いびきをかいて寝たのだ。たとえ、夕方に起きたとしても戦争中だから、起きて直ぐ戦争状況の報告を受け、必要な措置を取らなければならなかった。直ぐに臣下を呼んで戦争の現況の報告を受け、戦争に勝つ話し合いをし、作戦を計画して戦場に命令を下すべきだった。しかしダビデはそのようにできなかった。戦場では家来たちが王の作戦命令を待っているのに、ダビデは王であるのにやる気がなかったのだ。酔いがさめなくてまともに考えられなかったようだ。
ダビデは寝床から起き上がり、王宮の屋上を歩いていた。ひとりの女が、からだを洗っているのが屋上から見えた。その女は非常に美しかった。女の夫は戦争に出かけて一人暮らしの女だった。女がからだを洗っているのを屋上から見下ろすととてもよく見えた。女がダビデを誘惑したのは間違い。ダビデはその女を連れて来て一緒に寝た。そして、女を家に帰らせたがその女は妊娠をした。

今や剣は、いつまでもあなたの家から離れない
ダビデはこの問題において神に尋ねるべきだった。今までどんなことにおいても神に尋ねていたダビデだったが、今回は自分の考えに従った。戦争場にいた女の夫であるウリヤを王宮に呼び、戦争場のことを形式的に聞いた後、家に帰って休むように促した。家に帰って妻と寝るようにして、後で妊娠のことが知られたときウリヤの子だと騙すつもりだった。ダビデは自分が犯した罪を隠そうとしたのだ。しかし、ウリヤは軍隊の隊長であるヨアブと家来たちが戦争場にいるのに自分だけが家に帰って休めないと、自分の家に帰らなかった。結局ダビデはヨアブに手紙を送り、ウリヤを戦争中に敵軍の手で死なせた。
このことはダビデの人生に大きな苦痛をもたらした。預言者ナタンがダビデを訪ねて彼を叱った。神がナタンを通してダビデに仰った。
「どうしてあなたは【主】のことばをさげすみ、わたしの目の前に悪を行ったのか。あなたはヘテ人ウリヤを剣で打ち、その妻を自分の妻にした。あなたが彼をアモン人の剣で切り殺したのだ。」
この御言葉どおり、ダビデはその後ひどく苦しんだ。
息子アブシャロムがダビデに逆らい、ダビデのそばめたちがアブシャロムに犯される、言葉では表現できないほどの苦痛を経験した。

余裕の対価を知り、イエスのために余裕を除かなければならない
キリスト者の生活に余裕があると、大きな苦痛でその余裕の対価を払わなければならないということを聖書は私たちに話している。福音を伝える生活は戦争であり、救われた聖徒はイエス・キリストの兵士である。この世で生きる間、聖徒たちにはいつも悩みがあった。私も福音のために生きていながら心に余裕が欲しかった。しかし、生活に余裕があってのんびり生きる福音伝道者の殆どがみんな堕落し、結局福音から離れて惨めになっていくことを多く見て来た。
福音を伝えることは戦争であるため、私たちが心を尽くして生きなければならない。キリスト者が福音のために生きながら経済的や時間的に余裕が欲しくなる時がある。しかしその余裕が大きな苦痛と堕落の悲しみをもたらすという事実を覚えなければならない。
イエスの弟子たちは苦難も覚え、迫害も受け、空腹も経験しながら生きていた。私たちもイエスのために余裕を殺すべきだ。余裕は私たちの生活を堕落に導くからだ。パウロやペテロのような尊い神のしもべたちは、余裕を持たず苦しい生活の中で主に仕えた。
人々はこのように言う。「そんなに厳しく生きなければならないのですか。」余裕の対価を知らないからである。救われた聖徒たちの中で余裕の対価を知らない人々が多い。余裕を持って楽に主に仕える人はいない。余裕は信仰を破滅に導くからだ。神はパウロやペテロが余裕を持って福音伝道をするようにはさせなかった。どんな福音伝道者もそのように生かせはしなかった。彼らはみんな神のために余裕を持たず厳しい生活を送った。そのように生きた人々は堕落せずに、長い間主のために生きることができた。
さあ、私たちみな主のために余裕を少しずつ無くし、大変でも主のために生きる感謝を学ぼう。
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