グッドニュース誌(日本語)
月刊「グッドニュース誌」は救いの福音と恵みの証を伝え、多くの人々をイエス・キリストの世界へ導いています。

「今月の説教」シュネムの尊い女

投稿者
goodnews2
投稿日
2021-07-19 23:52
閲覧数
318



「ある日、エリシャがシュネムを通りかかると、そこにひとりの裕福な女がいて、彼を食事に引き止めた。それからは、そこを通りかかるたびごとに、そこに寄って、食事をするようになった。」(Ⅱ列4:8)

文|パク・オクス(グッドニュースカンナム教会の牧師)

 

エリシャはまことの神のしもべである。エリシャはエリヤのもとで教えを受けていたが、エリヤが天へ上って行った後、エリヤにあった神の恵みがエリシャに臨んだ。それでエリシャは神の能力でエリヤの時代よりも尊いことができた。

シュネムの女が神の人のために骨を折ってくれた分だけ、神も…
当時は今のように車があるわけでもないし、飛行機があるわけでもないから、エリシャは地方を歩き回って御言葉を伝え、人々と交わりをして深刻な問題を解決してあげた。
イスラエルのあちこちを歩き回ると、歩くには大変な距離だったため、同じ都市へ何度も行くことは難しかった。
当時シュネムという町があったが、エリシャがシュネムを訪ねたとき、ひとりの女がエリシャを特別に招待してご馳走をした。聖書はその女を『尊い女』という。女がエリシャに食べ物をご馳走した後、気になることがあった。エリシャは寝る所がなかったが、女の家には部屋がなかったためそのまま帰さねばならなかった。
「いつも私たちのところに立ち寄って行かれるあの方は、きっと神の聖なる方に違いありません。ですから、屋上に壁のある小さな部屋を作り、あの方のために寝台と机といすと燭台とを置きましょう。あの方が私たちのところにおいでになるたびに、そこをお使いになれますから。神の人が我が家で過ごす時間が多ければ私たちは幸せになるでしょう。」
夫が妻の話を聞いて部屋を作ることにした。老いているので山に行って使う木を切って材木を移すことは容易ではなかったが、妻の願いどおりにエリシャのための部屋を作った。エリシャがその部屋に入ってみると寝台と机といすと燭台も置いてあって聖書を読むこともでき、字を書くこともでき、祈ることもできてとてもいい部屋だった。
エリシャはゲハジに『この女が本当に私たちのために心を尽くしてくれることが有り難くて彼女のために何をしたらよいか』と女を呼んでくるように言った。
「ほんとうに、あなたはこのように、私たちのことでいっしょうけんめいほねおってくれたが、あなたのために何をしたらよいか。王か、それとも、将軍に、何か話してほしいことでもあるか。」
すると彼女は答えた。
「いいえ、私は私の民の中で、しあわせに暮らしております。神の人がいらっしゃるだけで 感謝します」
シュネムの女が帰った後、エリシャがゲハジに「では、彼女のために何をしたら良いだろうか。」ゲハジは言った。「彼女には子どもがなく、それに、彼女の夫も年をとっています。」
エリシャが彼女を呼んで言った、「来年の今ごろ、あなたは男の子を抱くようになろう。」思いもよらない話だった。女は子どもが欲しかったけど産めなかったし、もう主人は年老いていたので話にならないことだった。それで彼女は言った、「いいえ。あなたさま。神の人よ。このはしために偽りを言わないでください。」しかし、この女はみごもり翌年のちょうどそのころ、男の子を産んで、夫と寂しく暮らしていた女が子どもを抱く祝福を受けた。
その後、子どもが死んだとき、エリシャが助けてくださり、飢饉があり遠い国に行って帰ってきた時にも、神の人によって財産を取り戻すことができた。シュネムの女が神の人に心を尽くした分だけ神も女を愛され、ずっと彼女を見守り、助けてくださることを見る。私たちが神と近ければ神が私たちに必要なものを与えてくださり、私たちを見守り祝福される。

神に対して考えれば考えるほど神のためにしたいことが浮かんでくる
神のしもべをもてなすことが良いという話をするつもりではない。私たちの心が神と近ければ神への思いが深まる。神の人がお腹を空かしているとき食べ物を御馳走するのも良いし, 水を一杯やることも良いし、また休む場所がない時に部屋を用意するのも良い。ところがこれらの事は簡単にできることではない。神のしもべに対して深く思うときこそこのような心が起きるようになる。
私たちが教会に来て礼拝を捧げる時神を思い、祈る時神を思い、聖書を読む時神を思う。私は牧師でありながら、神のことを思うより私のことを思う場合が多いが、一度ひとつずつ自分の考えを下ろして神の御言葉を心に抱いて『神はどう思うだろうか』と考え。神が確かにしたいことがあるはずですが、そのような心を誰もが感じるものではない。神を考えれば、私たちの中でどんなことをすればいいのか、神のためにしたいという心が生れる。
シュネムの女も神のことを考えているうちに、どんなことをすれば良いだろうかと思った。『年をとった夫が部屋を作るのは大変だと思うけど、神の人のためなら、頑張って働いてもいいと思う』そのようにして部屋を作っておくと、エリシャがその部屋で過ごし、祈りを捧げ、休むことができ、御言葉を伝えることができてシュネムの女を助けてやることができた。息子を産ませて、息子が死んだ時に生き返らせる奇跡を起こした。また飢饉が起こり遠い国に行って帰って来た時にも財産を取り戻せるように神が助けてくれた。
私たちが礼拝を捧げる時や祈りをする時や聖書を読む時だけ神を思うのではなく、私たちの心にいつも神への感謝があり、神のために働きたいという心があれば、他の人が思いつかないことを考えるようになる。神について思えば思うほど神のために働きたいことが浮かんでくる。ある人は生きることに悩まされ考えが複雑で、やりたいことが多くて忙しい。素直に神を思うことは少なくなり、神のために何かをしようとする気にならない。礼拝の時間に聞いた御言葉もいくばくもなく忘れてしまう。
私たちが神に近づけば近づくほど、シュネムの女がエリシャのために『食べ物を準備しよう、休む所を用意しよう』と思ったように、神のために何かをしたくなる。『こうして福音を伝えよう。こうすれば福音が幅広く伝わる…』という心が起きる。心が神に向かっているだけに、私たちの中で神のために働こうとする心が生き返るのだ。
献金をするのもただできることではない。お金がある時献金をすることは別に問題にならないが、本当に厳しいときに献金をするためには、それに対して考えがなければならない。『今月にはお金が足りなくて大変だが、それでも神に捧げよう』という心が上がってささげるのだ。私たちが自己中心的な心を持っているが、神のことを思うちにある心が徐々に上がってきて、私たちの心を奪って神のもとに持って行く。私たちの心を神でどんどん満たしていく。そうなると、病気にかかった時や子どもを育てる時素直に神を頼れるようになる

1年後軍隊に入隊することを考え、時間がある度に祈ったがそのとおりに
私がゴチャン・チャンパリで福音を伝えているとき軍隊令状が届いた。当時、令状は入隊1年くらい前には届いていた。その時私は教会で兄弟姉妹たちと良く過ごしていたが、1年後に入隊することを考えて時間がある度に祈っていた。
「神様、私の上司たちに恵みが受けられるようにしてください。同僚たちに恵みを受けられるようにしてください。後輩たちにも恵みが受けられるようにしてください。」
その後、入隊してウォンジュ通信訓練所で訓練を受けた。私は教育を終えるとその部隊を離れるべきだったが、私が礼拝を捧げるのを教育将校が見て感動し、その部隊の考試科で働かせてくれた。それで通信訓練所で続けて礼拝を捧げ、福音を伝えることができた。私は軍隊で30ヶ月の間に外泊や外出を一度もしなかった。外泊や外出などは主日にするが、私は主日には午前中礼拝を捧げ、午後は相談でいつも忙しかったからだ。私がその部隊で二等兵として過ごし、私は一番低いところの位置にいましたが、イエスがいらっしゃってとても幸せだった。一生二等兵として生きるとしても全く困ることはないと思った。
軍隊の生活を終えて除隊を控えていた時、内務班に置いた私の所持品をだれかが盗み出したので官物を返納できなかった。最後にその問題も神が助けてくださり、解決されるのをみて、除隊して部隊の正門を出る時『このような神が私と共におられれば、サハラ砂漠でも生きる』と思った。神が私と共におられれば、私がこの世で最も幸せな者だと思った。

礼拝をささげ、聖書を読む時だけでなく、主と教会を度々考えれば
神は私たちの目には見えないため、私たちが神に心を尽くすことが難しいが、シュネムの尊い女のように、神のことを考えていれば、神のためにしたいことが思い浮かぶ。神のために働くことが大変でもあるが、してみると恵みになり祝福となる。神と近くなり神がすべての生活を取り仕切るため、とても幸せで栄光ある人生を送ることができる。
ほとんどの人々は礼拝を捧げる時主を思い、聖書を読む時主を考える。度々主を思い主のために祈る時間が少ない。そのため、シュネムの女のようなことが起きない。私たちの心のうちに主がとどまる時間が多ければ多いほど、私たちが主のために働きたい計画などが思いつく。そのようなことを一度すれば祝福となって二度したくなり、二度すれば三度したくなる。伝道ができないがしてみると『今まではできなかったが今回こそその人が救われる』と思えばもう一度したくなる。
礼拝を捧げて聖書を読む時だけでなく、度々主を思い教会を思えば、シュネムの女のようにしたいことが生じる。『預言者エリシャのために小さな部屋を一つ作れば良い。その部屋に寝台と机といすと燭台とを置きましょう』その部屋でエリシャが休み、祈り、字を書いたりして女のために働いた。息子を産ませ、その息子が死んだとき助けて生かし、財産を取り戻させ…神がシュネムの女に祝福されるのをみる。

まことの信仰をする人は
礼拝を捧げる時に別のことを考える場合もあるだろうが、それでも礼拝の時間には私たちは御言葉に浸る。しかし、他の時間を神に捧げることには足りない場合が多い。私たちは度々神に心を捧げ、時間を捧げましょう。時間をあけて神を思い、御言葉を思い…、すると神のためにしたくなることが生じる。その事をすれば幸せになり、神ともっと近くなる。
現代人たちは忙しい生活に追われて、神を思うことや御言葉を考える時間があまりない。仕事を急いで処理しているうちに、神なしに自分で働くようになる。それで問題が生じて苦しくなる。私たちが献金を捧げ、感謝な心もあるが、時間を神に捧げるべきだ。それでシュネムの女のように『エリシャ預言者に食べ物を御馳走したい。今日はパンを用意しよう』という心が起きなければならない。
まことの信仰をする人は礼拝時間や聖書を読む時間以外にも神を考える。そのような人の心に神のために働きたい心が起き、働きながら実が結ばれて神ともっと近くなり、覆われているすべての問題において神を頼るようになる。大変なとき真っ先に神を思い出し、その問題を神に頼って解決したくなる。このように小さな問題を神に委ねて神の問題にすれば、より大きな神の恵みを受けて生きる。
第二列王記4章に出るシュネムの女、彼女は、夫は老いて子どものいない寂しく暮らす女だった。しかし、彼女が持っている神を愛する心が息子を授かり、苦難を乗り越えるようにした。私たちは何も考えずに生き, 困難に直面すると気が動転してその困難に陥ることが多い。神と親しく生きる人はそのように生きず、神の恵みを受けて幸せに生きる。
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