グッドニュース誌(日本語)
月刊「グッドニュース誌」は救いの福音と恵みの証を伝え、多くの人々をイエス・キリストの世界へ導いています。

「今月の説教」ナザレのイエス・キリストの名によって

投稿者
goodnews2
投稿日
2021-01-18 17:50
閲覧数
494

私のような者が、何がイエスの弟子なの
ペテロとヨハネが宮に上って行った。そこに生まれつき足のなえた人が運ばれてきた。この男は、宮に入る人たちから施しを求めるために、毎日宮の門に置いてもらっていた。彼は、ペテロとヨハネが宮に入ろうとするのを見て、施しを求めた。ペテロとヨハネには金がなかった。その代わりに彼らの心にイエスが共におられた。ペテロが瞬間にイエスを思い出した。
イエスが十字架に付けられる前に兵士たちに捕らえられたとき、ペテロがその後をついて行ったが、イエスを知らないと三度否認した。その前にペテロはイエスに『たとい、ごいっしょに死ななければならないとしても、私は、あなたを知らないなどとは決して申しません。』と言った。しかし、イエスが捕らえられて大祭司カヤパのしゅうとであるアンナスのところに連れて行かれたとき、その後をついて行きながら三度もイエスを知らないと言った。そしてイエスが十字架に付けられて死んでよみがえられた。
よみがえられたイエスが弟子たちに現れたとき、ペテロはあまりにも嬉しくて前に出て主の手を握って何かを話したかった。しかしイエスを三度も否認したことを思い出し、良心の呵責に苛まれて、何も言えなかった。サタンはこのようなペテロを強い罪の呵責に陥れた。ペテロはもはや自分ではどうすることもできなかった。『私のような者が、何がイエスの弟子なの。私はただの漁師だ。』と思い、今までイエスと共に過ごしてきた時間が無駄になり、ペテロはイエスの弟子の資格がないと思った。

 

魚を取りに行ったペテロとその他の弟子たち
人の目はどちらも前ばかり向いていて、前を見ながら後ろを見ることはできない。後ろを見るためには顔をそむけるか、でなければ体を後ろに向ければならない。ところがあることに落ち込むと後ろを見ることができず、ただ前ばかり見る。ペテロはサタンが入れる考えに溺れて自分はイエスを三度も否認したため、イエスの弟子になる資格がないと判断した。彼の心は『私は漁師だ。私のような者が、何がイエスの弟子だ』という思いがずっとした。それでペテロは他の弟子たちに「私は漁に行く。」と言ってガリラヤの湖に行った。その時イエスの他の弟子たちがペテロに何と言ったのか。
「ペテロ、あなたは今何と言った?イエスが私たちの罪のために十字架に付けられて死に、三日後によみがえられたでしょう。私たちがイエスの復活を人々に伝えなければならないのに今、何を言っているの?駄目だ!私たちは一緒にイエスがよみがえられたことを伝えなければならない。」
このように言ってペテロの手を握って、
「おい、私たち皆頑張ろう!イエスがよみがえられたのだ。イエスがよみがえられると言われ、もうよみがえられたのを見たではないか。私たちが一緒にそのイエスの復活を伝えるべきだろう。違うかペテロ?」
弟子たちは皆このように言うべきだった。ところがペテロの話を聞いて『私たちも一緒に行こう』と言って漁に行った。彼らが人々によみがえられたイエスを話したり、『イエスが十字架に付けられて死に、私たちの罪がすべて洗われた』と伝えなければならなかったのに。

 

ペテロがイエスを見つめてイエスに向かって進むその道が…
その夜、弟子たちは魚を一匹も取れなかった。夜明けになってイエスが岸べに来られ「魚があるか。」と言われた。弟子たちが「ありません。」と答えると、舟の右側に網をおろしなさいと言われた。弟子たちが言われたとおりにすると、おびただしい魚のために、網を引き上げることができなかった。そのときペテロが自分たちにおっしゃった方がイエスだと分かった。そして3年前イエスに初めて会った時を思い出した。「わたしについて来なさい。あなたがたを、人間をとる漁師にしてあげよう。」というお言葉が浮かんだ。
ペテロは短気だった。船に乗って陸地に渡れば良いのに、もう待ちきれなくて上着をまくって、湖に飛び込み泳いでイエスの所に行った。イエスに向かって泳いで行くペテロは、もう自分はイエスの弟子なんかではないと落ち込んではいなかった。イエスを見つめ、イエスに向かって泳いで行った。ペテロは自分の方法で漁をしていたが、再び船や魚を捨ててイエスを見つめ、イエスに向かって進むその道が海であろうが、陸地であろうがとても美しい。そこに望みがあり、命がある。
イエスがおられる所に行くと全てのことが用意されていた。あたたかい炭火もあり、水もあり、焼いたパンもあった。何よりもペテロがイエスを三度否認した罪の呵責から抜けられることができた。世の中には苦しみが多くて私たちには不足な部分が多い。私たちが足りなくても、過ちを犯しても、主を否認しても、イエスに向かって進むべきである。イエスに会い、イエスを信じれば、私たちに差し迫った問題は問題にならない。すべてが主のことになり扱われる。

イエスが自分を愛しておられ、自分もイエスを愛していることを…
ペテロはイエスが用意された水を飲み、パンを食べながらイエスの前にいる。そしてイエスが言われる御言葉がペテロの耳に入る。
「ヨハネの子シモン。あなたは、この人たち以上に、わたしを愛しますか。」
ペテロの心はイエスが神の御子であり、キリストであることを悟った。ところがイエスを三度否認したことで自分はイエスの弟子になる資格がないと思い、魚を取りにガリラヤの湖に行った。そんな自分にイエスがやって来て岸べで待ち、また会ってくれた。そのイエスがペテロの前にあらわれた。そのイエスがペテロに尋ねた。
「ヨハネの子シモン。あなたは、この人たち以上に、わたしを愛しますか。」
イエスが言われたお言葉がペテロの耳に入り、ペテロの心に入った。
イエスに言われて、ペテロは自分にイエスを愛する心があることに気づいた。そのときまでサタンは、ペテロのうちにあるイエスを愛する心に『イエスを三度否認した』という考えを入れて覆ってしまった。ペテロがイエスに再び会ったときイエスは、ペテロのうちにあるイエスを愛する心をあらわした。サタンが『イエスを三度否認した』という考えですべて覆ってしまい、ペテロはイエスを愛せない人になったが、イエスは再びペテロの心にあるイエスを愛する心を気づかせてくださった。
ペテロはびっくりした。今までサタンが入れた考えが覆っていたからで、彼の心にイエスを愛する心があったのだ。ペテロは思った。『私は主を愛している。ところがサタンがその心を覆ったのだ』ペテロはイエスが自分を愛しておられ、自分もイエスを愛していることを知った。すると自分がイエスを三度否認したことが問題にならなかった。
「はい。主よ。私があなたを愛することは、あなたがご存じです。」
イエスは彼に言われた。
「わたしの小羊を飼いなさい。」
ペテロが心から答えた。
「イエス様、あなたの子羊を私のような人間に任せますか。私はそれも知らずに、福音を伝えもせずに魚を捕まえようとしました。」
この時からペテロの心には常にイエスが共におられ、イエスが彼の導く者となられた。

 

体のみペテロで、その心の中にはイエスがおられた
ペテロが宮の「美しの門」で足のなえた人に会ったとき、彼に渡せるものが何もなかった。しかし、ペテロがイエスに会いそのイエスが彼と共におられると、ペテロが会うすべての問題がイエスによって解決された。
『私はもうペテロではなく、小さなイエスなのだ。私としてはできないが、私の中にイエスがおられるのに、イエスは足のなえた人も十分に治せるだろう』
もうはやペテロは以前のペテロではなかった。体のみペテロであり、その心の中にイエスがおられた。ペテロはイエスの名によって足のなえた人を治した。中風病人もなおし、死んだダビデも生かした。イエスがペテロの心の中で生きて働いた。
私たちもペテロのようにイエスが私たちのうちにおられる。イエスが十字架で流された血によって私たちの罪が赦されたことを信じ、私たちの心が罪から逃れた。その心はイエスの心であり、神は私たちがその心で生きることを望んだ。神がイエスの名を私たちに下さったのは、私たちがイエスと同じになったという意味である。私たちにイエスの力を現し、私たちもペテロのようにイエスをこのように現せることができる。

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