グッドニュース誌(日本語)
月刊「グッドニュース誌」は救いの福音と恵みの証を伝え、多くの人々をイエス・キリストの世界へ導いています。

「レビ記いけにえ講解」贖いのいけにえ②

投稿者
goodnews2
投稿日
2022-03-23 22:33
閲覧数
395

傷のない雌やぎを連れて来て

犯した罪が自分に知らされたなら
レビ記4章には贖いのいけにえに関する話があり、贖いのいけにえをささげて罪を赦されようとする人には条件が必要です。
『また、もし一般の人々のひとりが、主がするなと命じたことの一つでも行い、あやまって罪を犯し、後で咎を覚える場合、または、彼が犯した罪が自分に知らされたなら、彼は犯した罪のために、そのささげ物として、傷のない雌やぎを連れて来て、』(レビ4:27~28)
ここに贖いのいけにえをささげる人が出てきます。その人はまず初めに罪を犯し、次に犯した罪が自分に知らされなければなりません。
 罪が自分に知らされたらそのときから、その罪が心の中で生きて働き始めます。罪を犯しても自分に知らされないときは、その罪は死んでいます。私たちは自分の過ちに気づかずに過ごすことがあります。その過ちは、自分の心に様々な影響も何も及ぼしません。そのように過ごした後に自分の過ちに気づくと、その問題が解決するまでは私たちの心に生きて働き、悩みと心配と恐れをもたらします。罪が自分に知らされると、その罪が赦された確信が持てるまで、罪は私たちの心の中で生きて働きます。それで、その罪を解決するために贖いのいけにえをささげるのです。
 罪の赦しは罪を犯し、罪を自覚した人に話すべきです。農夫が道端に種を蒔けば、いくら良い種であっても芽生えません。砂利の畑に種を蒔けば、芽が出ても根付きません。いばらの畑に蒔いても芽生えません。良い畑に蒔くべきです。この世に多くの人が住んでいますが、心が良い畑の人は少ないのです。おおかたの人が道端のように硬いか、砂利のように自分の正しさが心に入っています。
人々は自分の心が罪で染まっており、苦しみで満ちているのを見つけたら、神の恵みの前にひざまずくでしょう。口を塞いで私たちの罪を贖ってくださったイエスの御心を受け入れるでしょう。そしたら教会を訪ねて来るすべての人が救われるでしょう。残念ながら心を見ることができないため、人々は罪によって心が汚れて苦しんでいながらも、神のみことばの前で自分が賢くて優れた者であるような行動をします。しかし自分の罪を悟った人々は、その罪が解決するまでは決して休めないためイエスの前に出て来ます。

傷のない雌やぎを連れて来て
聖書では「罪から来る報酬は死である」と言いました。死をもって支払うことこそ罪が解決されます。ですから贖いのいけにえをささげるとき罪を犯した人が、その罪が自分に知らされたら傷のない雌やぎを連れて幕屋に行きます。
『彼が犯した罪が自分に知らされたなら、彼は犯した罪のために、そのささげ物として、傷のない雌やぎを連れて来て、』(レビ4:28)
ところが今日多くの人が自分に罪が知らされると、神に罪の赦しを求めます。多くの人々が罪を犯したとき、呵責と苦痛、後悔といった心を重要に思います。しかし犯した罪をいくら悔い改めて苦しんでも、そのようにしては罪の赦しを受けられません。心には依然として罪が残っているため、信仰生活に自由がありません。罪から来る報酬は死ですから、罪があればその代価として死を支払うべきです。そうしなければ何をしても罪が赦されません。レビ記4章では、彼が犯した罪が自分に知らされたら、その罪のためのささげ物として、傷のない雌やぎを連れて来るように言われました。罪の代価を支払うささげ物が必要です。

人間が作った衣と、神が作ってくださった衣
聖書には罪の代価を支払うことで罪が解決される話が数ヶ所に書かれています。その一つが創世記3章に出てくる「皮の衣」です。創世記3章でアダムとエバが神のみことばを捨てて蛇の話を受け入れ、善と悪を知る木の実を取って食べました。すると彼らの目が開かれて自分たちが裸であると知り、いちじくの葉で腰のおおいを作りました。その後、神がアダムとエバが犯した罪に対して彼らを叱り、皮の衣を作って彼らに着せました。
霊の世界は私たちの目には見えないため、私たちは良く理解できません。それで神は私たちが聖書を理解するように、目に見える物質の世界を通して霊の世界を説明してくださいます。いちじくの葉で作った衣と皮で作った衣は、人々が心に着ている衣を表します。この世にはたくさんの人が生きています。男と女、年寄りと若者、背が高い人と低い人……。そして、すべての人は二つの部類に分けられます。一つはいちじくの葉で作った衣を着
作った衣は人間が作って、皮の衣は神が作りました。人間が作った衣は完璧ではないためている人で、もう一つは皮の衣を着ている人です。
アダムとエバは善と悪を知る木の実を取って食べた後、善と悪を知るようになりました。それまでは善と悪を知る知恵がなかったため、裸でいても恥かしいと思いませんでした。彼らが裸のままでいることは何でもなかったのです。しかし善と悪を知る知恵が生じて、自分たちが裸であることを知り、それが恥かしく思えました。アダムとエバはその恥かしさを解決するために、いちじくの葉で腰のおおいを作って着ました。しかし、その衣はしばらくの間は恥かしさを解決してくれても、日差しの所に行けば乾いて破れてしまいます。また再び作って着なければなりません。アダムとエバはいちじくの葉で頻繁に衣を作らなければなりません。
 今日、信仰生活をこのようにする人々が多くいます。自分の罪と咎を隠したくて頻繁に「神よ、私がまた罪を犯しました。この罪を赦してください」と悔い改める人です。いちじくの葉で作った衣のように、神に罪の赦しを求めれば自分の罪と咎が隠れるような気がしますが、また現れます。いくら隠してもまた現れます。ですからいちじくの葉で作った衣のような信仰生活をする人は、その心が死ぬまで罪から解放されません。罪が現れることを恐れて隠しても罪が絶えず現れます。
神は恥かしい心から解放されないアダムとエバのために皮の衣を作って着せました。皮の衣はいちじくの葉の衣とは違って破れないため、一度着れば恥かしさが現れることを恐れる必要もありません。この皮の衣を着たように信仰生活をする人々がいます。そのような人々は自分の罪と咎が永遠に覆われ、二度と罪のために心配はしません。
いちじくの葉で作った衣と皮の衣には大きな違いがもう一つあります。いちじくの葉で苦労が伴い、いくら苦労をしても完全な安らぎをもたらしてくれません。反対に神が作ってくださった衣は完璧であり、人間は何もしなくて良いのです。皮の衣を着るために苦労しなくても良いし、完全なものですから真の安らぎがあります。
教会に通っている人々の信仰はこのように二種類に分かれます。ある人は自分が神に仕えるために頑張っていても心には安らぎがなく、ある人は自分が何もしなくても心の中に安らぎがあります。問題や苦しみに遭ったとき、自分で解決するために嵐と戦うように、ろを漕ぐ人がいれば、神が解決してくださると信じて安らぐ人もいます。人間が働くことと神が働かれることは比較になりません。ところが多くの人は神が働かれる世界を知らないため、自分で働こうとします。
罪が解決されることは人間がすることと神がなさることとでは比較になりません。皆さんが姦淫を犯し、盗みや嘘をつき、いろいろな罪を犯したとします。その罪を皆さんが贖おうとすることと神が贖ってくださることは比較になるでしょうか。しかし多くの人は自分が犯した罪を自分で贖おうとして涙で罪の告白をし、山に登って祈ったり断食して祈ったりします。信仰生活をうまくするために自分でがんばっているならば、そのような人はいちじくの葉で作った衣を着ているのです。それでは決して贖われて義とされません。
 聖徒という言葉は「義人の群れ」という意味で聖徒の座には誰でも入れるのではありません。自分の罪が少しも残らずに全て贖われて義とされるときこそ聖徒と呼ばれます。いちじくの葉で衣を作るように自分で罪を洗うためにがんばり、悔い改める人は絶対に聖徒と呼ばれません。

皮の衣が作られるためには
神がアダムとエバのために作って着せてくださった皮の衣は、ただでは作れません。皮の衣はある家畜の皮だったもので、その家畜の命を守るものでした。神がその皮を手に入れるために「あなたの皮を貸してくれ」と言って奪うことはできません。ですから皮の衣は一頭の家畜が死んでできたものです。一つの命が、罪を犯したアダムとエバの代わりに血を流して死んでその皮を提供してくれたことによって、彼らの恥かしさを隠してくれました。
贖いのいけにえにとって最も重要なことは、私たちが犯した罪の代価を誰が支払うのかです。つまり私たちの罪を贖うために誰が私たちの代わりに死んでくださるかが重要です。神はすべての人間が犯した罪の代価になるささげ物を必要とされました。神は私たちの罪を贖うためにご自身の子であるイエス・キリストをささげ物として選択されました。神はご自身の子であるイエスを人間と同じ肉体をもって、人間と同じ姿でこの世に送りました。そして私たちが犯したすべての罪を背負い、十字架に釘づけられて血を流して死んでくださいました。イエスは十字架に単に釘づけられたのではなく、この世のすべての人が犯した罪の代価を支払うために死にました。
 このことは神がご自身の心で決められたものです。神はその心を人々に伝えたかったのです。神は、イエスが私たちの罪のために十字架に釘づけられて死ぬという事実を、イエスが来られる前にあらかじめ教えようとされました。それで神はアダムとエバが罪を犯したとき、彼らに皮の衣を作って着せました。一頭の家畜の死によってアダムとエバの恥かしさを隠すことができるのを見せてくださったのです。
レビ記4章で『彼が犯した罪が自分に知らされたなら、彼は犯した罪のために、そのささげ物として、傷のない雌やぎを連れて来て』(レビ4:28)と言っています。罪が自分に知らされたときは、誰でも自分で罪を解決しようとしてはなりません。自分が犯した罪の代価を代わりに支払ってくれる、自分の代わりに死んでくれる傷のない雌やぎを連れて来なければなりません。私たちの罪のために代わりに死んでくださったイエスが必要です。神は人間が自ら努力することでは罪から逃れられないことを知っておられました。神がご覧になれば、人間が罪から逃れるために自らがんばるのは、アダムとエバが自分たちの咎を隠すためにいちじくの葉で衣を作って着ることと同じです。人間のする努力が終わり、皮の衣を作ってアダムとエバに着せた神が働かれるときこそ私たちは罪から解放されます。

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