グッドニュース誌(日本語)
月刊「グッドニュース誌」は救いの福音と恵みの証を伝え、多くの人々をイエス・キリストの世界へ導いています。

「今月の説教」 アラムの陣営に行った 四人のツァラアト

投稿者
goodnews2
投稿日
2020-06-21 20:41
閲覧数
888
アラムの陣営に行った 四人のツァラアト

「たとい、私たちが町に入ろうと言っても、町はききんなので、 私たちはそこで死ななければならない。ここにすわっていても死んでしまう。さあ今、アラムの陣営に入り込もう。もし彼らが私たちを生かしておいてくれるなら、 私たちは生きのびられる。もし殺すなら、そのときは死ぬまでのことだ。」

(列王記第ニ7:4)

文 | パク・オクス (グットニュースカンナム教会牧師)

列王記第二7章を見ると、サマリヤの町がアラムの兵士たちに囲まれて多くの人々が飢えて死にかけていた。女たちが、自分の子供を煮て食べる悲惨なことが町の中で起きていた。そのとき神の預言者エリシャは、「主のことばを聞きなさい。主はこう仰せられる。『あすの今ごろ、サマリヤの門で、上等の小麦粉 一セアが一シェケルで、大麦二セアが一シェケルで売られるようになる。』」と 言われた。驚くべき祝福だが、王の長官はその御言葉を信じなかった。神が言われたなら、そのとおりになるのに、彼は『たとい、主が天に窓を作られるにしても、そんなことがあるだろうか。』と言って受け入れなかった。 神がそのことを成し遂げるために、誰を使用されたのか。王もいて、軍隊長官もいて、多くの人がいたが、誰も使うことができなかったのは、彼らが自分なりの思いを持っていたからである。自分の考えが間違っていることを知らない人々は、自分の考えを捨てて神に従うことができない。

ナオミが、呪われたモアブの地に行ったことによって

信仰で一番重要なのは、神の御言葉を受け入れることだ。神が天地を創造されるとき、「光があれ。」すると光があった。神の御言葉とおりになったた め、御言葉よりももっと重要なことはない。ローマ書3章23節で、すべての人は、罪を犯したので、神からの栄誉を受けることができなかったと言われている。ところが、24節では、ただ、神の恵みにより、キリスト・イエスによる贖いのゆえに、価なしに義と認められると言われている。この御言葉を受け入れると、 私たちが義と認められるのである。ところが、私たちの多くの考えが救いを妨げ、 神の祝福を妨げる。

神はご自分の御言葉が私たちのうちに入るようにするため、私たちを難しく 大変にし、私たちの考えが無益であることを悟らせた。たとえば、モアブの野へ行ったエリメレクとナオミの家族がいる。彼らはモアブで呪われた。神は彼にかんして創世記ですでに話された。アブラハムのおいのロトがカナンで祝福されていたが、もっと豊かに暮らそうとする欲望のため、アブラハムを離れソドム に入った。その後、捕虜として捕まる大変なこともあったが、ロトはカナンに戻らず、結局ソドムとゴモラが滅びるとき、神の恵みでさばきは避けられたが、彼の妻は塩の柱となってしまった。その後、ロトはふたりの娘と暮らしたが、娘たちが父に酒を飲まして一緒に寝て産んだ子が、モアブとアモンの先祖になった。

神は、あすの今ごろ、サマリヤの町に食料があふれだすことを 成し遂げる人が必要だった。しかしながら王も、長官も、サマリヤ町の有名な人も当てはまらなかった。 神は自分の考えと方法を捨てる人が必要だった。

ナオミが呪われたモアブに行ったため、夫エリメレクとふたりの息子マフロンとキルヨンが死ぬしかなかった。エリメレクが死んだとき帰ってきたら、マフロンとキ ルヨンは死ななかったはずなのに、マフロンが死んだとき、帰ってきたら、キルヨンは死なずに済んだはずなのに、彼らは愚かにも、何のために災いが訪れたかも知らなかったため、そのまま留まって呪いを受けた。3人の男が死んだあと、ナオミがカナンに帰ると、直ちに祝福が望むのを見ることができる。神は私たちにカナンに帰れと言うのに、私たちはモアブの地が美しいので留まっている場合がある。

その道から帰った、神の祝福を受けた人々

神は、あすの今ごろ、サマリヤの町に食料があふれだすことを成し遂げる人が必要だった。しかしながら王も、長官も、サマリヤ町の有名な人も当てはまらなかった。神は自分の考えと方法を捨てる人が必要だった。

サマリヤの門の前に四人のツァラアトがいたが、彼らは食べるものを探してツァラアトの谷から出てきて、町の門の入り口まで来ていた。町で誰が食べ物をくれるかと期待したが、たくさんの日が過ぎても食べ物はなく、傍で一人ずつ死んで行くのを見なければならかった。四人が残ったとき、これから自分たちもすぐ死にそうだから、彼らは他の考えにひかれた。

「たとい、私たちが町に入ろうと言っても、町はききんなので、私たちはそこで死 ななければならない。ここにすわっていても死んでしまう。」
彼らは死を覚悟してアラムの陣営に行った。そのまま座ってたらどうせ死ぬし、アラムの陣営に行ったら、生きる希望があったからである。命をかけてアラムの陣営に向かって歩くツァラアトの歩みが、サマリヤの人々を生かした。

今も、神が私たちに仰せられる。天地が御言葉によって創造されたように、私たちの祝福も神の御言葉によって成し遂げられるが、私たちが 御言葉と異なる考えをたくさん持っていて神の御言葉に従って行くのをためらう。祝福された道があるのに、多くの人々が自分の考えのために自分の方法に従う。

聖書に私たちの罪を赦されたという御言葉がどれほど多いか、ところが、『私は悪い、私は罪が多い』という考えのために罪人で留まっている 人がどれほど多いかわからない。自分が罪人という考えを脱してこそ、イエスの血によって贖われる世界に入ることができる。 私たちの信仰を妨げるのは、サタンが入れる御言葉と違う道である。多くの人々が神の道ではないサタンが入れた道を歩んでいる。神の祝福を受けた人々は、その道から帰った人々だ。

預言者のともがらの妻は、自分の道を歩んでいたが、夫が死んで大き な借金をかかえ、ふたりの息子を奴隷として売られなければならなかっ た。そのとき女は、自分には何の手段もないから、神の預言者の前に出てきて恵みを求めた。ところが、預言者は話にもならない話をした。女に油の壺一つがあると聞いて『外に出て行って、隣の人みなから、からの器をたくさん借りて来て油をつぎなさい』と言ったのだ。『からの器を借りる必要あるか、油の壺一つにつぐと、やっと底にいっぱいになるだけなのに、』女はそう思わなかった。今まで従っていた自分の道と考えが間 違い、その結果で滅びた事実を知ったからである。それで女は、自分の考えを捨てて預言者の言葉どおりにからの器を借りて油をつぎ、器ごとに油がいっぱいになる恵みを受けた。

肉の思いは死である、霊による思いはいのちと平安である。 それで、四人のツァラアトが、肉の道を離れ、神の霊に導かれてアラムの陣営に行ったとき、 大きな恵みと祝福を受けた。

自分たちのいる所が死の場であると知ったとき

私は1962年に救われたが、救われる前に技術下士官に志願したが、前歯が少し割れていたことで、不合格判定を受けた。そのとき私は、神の恵みで、『自分の考えと計画がすべて間違い、自分はすべて失敗した』と知った。自分の考えに従えば滅びると深く思った。そのように、悔い改めたとき、イエスが自分の罪を赦されたことを悟った。そのときから、神が私のうちに生きて働いてくださったのだ。

過ぎ去った歳月を振り返れば、自分の考えは常に神の御言葉に逆らっていた。 私たちが神の御言葉を信仰によって受け入れるとき、神が働いてくださるため、自分 の考えを崩さなければならない。城の門の入り口にいたツァラアトたちは、自分たち が死の前に立っていることを確実に知っていた。『ここで多くのツァラアトたちが死んだではないか。私たちももうすぐ死ぬだろう。ここにいれば必ず死ぬ!』それで彼らはアラムの陣営に行こうと言った。アラムの兵士たちが、私たちをもし殺すなら、そのときは死ぬ、もし彼らが私たちを生かしておいてくれるなら、生きのびられると言って アラムの陣営に足を運んだ。自分の道と方法には生きる希望がなく、死ぬことしかないと悟ったとき、アラムの陣営に向かって行った。

結局、四人のツァラアトたちがサマリヤの人々を生かした。この美しい話は、自分を諦めて神を信じる信仰によって進むとき起きるものである。私たちが、自分の考えに従うのが良くやったように思われるが、私たちはサタンと親しくて神の道と反対側 に行きやすい。反対に神の道へ行こうとしたら、私たちの考えがしきりに塞いで肉の方に流れる。

四人のツァラアトは、サマリヤの門の入り口に座っていながら、それが死の道で あり、呪いの道であると知らなかった。彼らは漠然な期待を持って過ごした。しか し、ある日、良く考えて見たら、神の知恵が入って来た。その知恵がツァラアトたちの心を変えた。私たちの友達が一人一人死んだではないか。私たちも結局死ぬだろう。どうしてここに座っているの。アラムの陣営に行こう。もし彼らが私たちを生かしておいてくれるなら、生きのびられる。私たちをもし殺すなら、そのときは死ぬ。自 分たちのいるところが死の場であると知ったとき、彼らは考えられなかった決定を下した。

聖書は語る。「肉の思いは死であり、御霊による思いは、いのちと平安です。」(ローマ書8:6) 今日、どれだけ多くの人がサタンに騙されて肉の思いに従っているかわからない。しかし、肉の思いは死である、霊による思いはいのちと平安である。 それで、四人のツァラアトが、肉の道を離れ、神の霊に導かれてアラムの陣営に行っ たとき、大きな恵みと祝福を受けた。そして、イスラエルを救う大きな栄光を得られた。

自分の生き方、自分が一番愛する肉のため、神の道へ進めない人々が多い。しかし、自分の思いと知恵と方法を捨てて、神の御言葉に従うとき、アラムの陣営に行く 四人のツァラアトのように、食べ物をたくさん満腹に食べられて、イスラエルに大きな祝福をもたらす道を進むことができる。
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