グッドニュース誌(日本語)
月刊「グッドニュース誌」は救いの福音と恵みの証を伝え、多くの人々をイエス・キリストの世界へ導いています。

「今月の説教」あなたの兄弟はよみがえります

投稿者
goodnews2
投稿日
2020-09-21 11:14
閲覧数
564

 

イエスは彼女に言われた。

あなたの兄弟はよみがえります。」

ヨハネ11:23)


パク・オクス(グッドニュースカンナム教会牧師)

 


兄が死んだという悲しみとともにイエスへの信仰が崩れたマリヤ
 マリヤはイエスに愛されまたイエスと家族のように親しかったが、兄ラザロが死んだ後イエスにさびしい気持ちが多かった。ラザロが病気になった時イエスは忙しいと思うが、イエスのところに使いを送って言った。「あなたが愛しておられる者が病気です。」と兄が病気になったことをイエスに伝えた。マリヤが思うにはイエスは今にも死にかかっている兄の病気を治しラザロが元気になりイエスは自分たちと一緒に笑って過ごされると思った。ところがイエスに送った人々がそのまま帰って来た。「なぜイエスをお連れしてこなかったのですか。 イエスはとても忙しいですか。」
 イエスは「この病気は死で終わるだけのものではなく、神の栄光のためのものです。神の子がそれによって栄光を受けるためです。」とおっしゃって、そのおられた所にそのままいた。マリヤはイエスの御言葉を伝え聞いて『イエスがこの病気は死ぬ病ではないとおっしゃったから、お兄さんが死なないんだ』と思った。ところがイエスの御言葉と違ってお兄さんの病気がますますひどくなった。マリヤは心配になった。
 イエスの言った通りなら兄は治ってご飯も食べ仕事もしなければならないのに、病気はますますひどくなっていった。
 『お兄さんが死んだらどうしよう。イエスはなぜいらっしゃらないの。私たちを愛していないのではないか。 お兄さんが死のうが死ぬまいが気にしないのではないか。』
 マリヤの心がどんどん不安になっているのにイエスはいぜんとしていらっしゃらなかった。兄は病気がどんどん悪化していき、マリヤの心ではイエスに対する寂しさが増した。
『ちょっと来て病気を治して帰ったらいいのに、イエスが私たちを愛しているの。 お兄さんが死んでも関心がないようだ。』
そのうちにラザロが死んでしまった。 マリヤの心は兄が死んだ悲しみとイエスに対する寂しさが入り交じって心が揺れた。
『お兄さんが死んだ。もう私たちはお兄さんなしでどうやって生きていくの。イエスはなぜいらっしゃらなかったの。いらっしゃってお兄さんの病気を治してくれて他の仕事がいくらでもできるはずなのに…。』
マリヤの心からイエスへの寂しさが増し, イエスへの不信感がわき起こり始めた。イエスがどんなに忙しくてもいくらでも来て、お兄さんを治して他のことができたのだろうと思うと、悲しみとともにイエスへの信仰が崩れることをどうすることもできなかった。

 

 

心寂しい気持ちで泣きながら日々を過ごしたマリヤとマルタ
 信仰生活の中で最も難しいことはイエスへの疑いだ。イエスは神の子であるために私たちがイエスを信じさえすれば何の問題もない。だからこそ悪霊にとって私たちの心にあるイエスへの信仰を打ち砕くことが最も重要なのだ。
 サタンが、ラザロの死に乗じてマリヤの心にイエスへのあらゆる不信感を抱かせ、マリヤの心を兄が死んだ悲しみとともにさらに苦しめた。マリヤはイエスに兄の病気を伝えれば、イエスがすぐに来て治してくれると信じていたので、自分が持っているその信仰が何でもないと思った。
 サタンはマリヤとマルタだけにそうしたのではない。私たちの心にも休まず尋ねて来てイエスを疑わせ、恨ませる。そしてイエスと違う心で私たちの心を満たしていく。
 ラザロの病気がさらにひどくなりやがて息が止まった。その時マリヤの心で兄ラザロだけ死んだのではない。今まで信じて生きてきたイエスへの疑いが起き、心をさらに苦しめた。いくらがんばっても心がまとまらずに泣いてばかりいた。近所の人々がやって来てマリヤとマルタを慰め、ラザロの葬式が行われた。 その後、マリヤとマルタは寂しい気持ちで泣きながら一日一日を過ごした。

 

 

マルタが考えを捨ててイエスの御言葉を信じたらどんなに良かったか!
 ラザロが死んで四日目になってようやくイエスがマルタとマリヤが住んでいるベタニヤにいらっしゃった。マリヤはイエスがいらっしゃったという話を聞いて家にそのまま座っていた。仕方なくマルタはイエスを迎えた。マリヤはイエスがあまりにも寂しくて迎えに行かず、マルタ一人でイエスを迎えた。マルタがイエスに言った。
 マルタはイエスに「主よ。もしここにいてくださったなら、私の兄弟は死ななかったでしょうに。今でも私は知っております。あなたが神にお求めになることは何でも、神はあなたにお与えになります。」
イエスは彼女に言われた。「あなたの兄弟はよみがえります。」
イエスが言ったことは、あなたのお兄さんが死んだが生き返るということだ。マルタはこの御言葉を聞いて心にそのまま受け入れなかった。もしマルタが、「あなたの兄弟はよみがえります。」というイエスの御言葉をそのまま信じていたらラザロを生かそうとしたイエスの心とマルタの心が同じ心になってマルタはこう言ったはずだ。
「イエスよ、お兄さんがまた生きられますか。有難うございます。お兄さんがまた生きられたら私たちが悲しまなくてもいいし、心配しなくてもいいですね。
イエスよ、今お兄さんがお墓にいます。 早く行って助けてください!」
イエスはマルタに、確かにあなたの兄弟はよみがえりますと言いましたが、マルタがその御言葉をそのまま信じて自分の心に受け入れれば良いのですが、マルタの心ではいぜんとしてお兄さんが死んでいた。逆にイエスの心では、ラザロが死んで墓で腐っていたが、ラザロが生きていた。
マルタの心にはイエスの御言葉ではなく, 自分の考えが入っていたのでラザロが死んでいた。明らかにマルタの心はイエスの御言葉と違っていた。それでマルタは悲しむしかなかったし苦しまなければならなかった。マルタが自分の考えを全て捨ててイエスの御言葉を信じたらどんなに良かったか!イエスの御言葉を心に受け入れたなら、マルタの心の中で死んでいた兄ラザロが生き返っただろうし、マルタとイエスの心が一つになったはずで、兄が生き返ることをありがたく受けたはずだ。

 

 

今でもイエスは悲しむだろう
 マリヤとマルタだけでなく彼らを慰めに来た多くのユダヤ人もイエスの弟子たちもイエスの御言葉を心に受け入れなかった。イエスは心に憤りを覚え、涙を流した。 何と胸が痛むことだろう。
 今でもイエスは悲しむだろう。マリヤとマルタが「あなたの兄弟はよみがえります」と言ったイエスの御言葉を受け入れることができず、兄が死んだと悲しんだように、今日ではどれだけ多くのキリスト教徒がイエスの御言葉をお受けになっていないかも知れない。イエスは十字架に付けられ、私たちのすべての罪を贖ったと聖書には数えきれないほど記録されているのに、多くの人が自分を罪人だと言っている。イエスは私たちの罪のために血を流して死に、その血で私たちの罪をすべて贖ったと聖書は言いますが、その御言葉を信じないで罪人という人たちがほとんどである。
イエスは私たちの罪を償うために十字架に付けられたのですが、私たちが罪人ならイエスの十字架は失敗したということにしかならない。イエスは十字架で死んで絶対に失敗することなく、私たちのすべての罪を雪のように洗い流した。
 「主イエスは、私たちの罪のために死に渡され、私たちが義と認められるために、よみがえられたからです。」(ローマ書4:25)
「すべての人は、罪を犯したので、神からの栄誉を受けることができず、ただ、神の恵みにより、キリスト・イエスによる贖いのゆえに、価なしに義と認められるのです。」(ローマ書3:23~24)私たちはイエスが私たちの罪のために十字架に付けられ、私たちの罪を洗ったという神の御言葉を信じなければならない。

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