グッドニュース誌(日本語)
月刊「グッドニュース誌」は救いの福音と恵みの証を伝え、多くの人々をイエス・キリストの世界へ導いています。

「レビ記いけにえ講解」和解のいけにえ⑦

投稿者
goodnews2
投稿日
2022-01-25 13:53
閲覧数
222

弁護する方イエス・キリスト 

神と和解した状態から離れれば、私たちがいくら覚悟をしても罪に溺れるほかありません。
私たちが罪を犯せば、イエス・キリストが直ちに和解してくださいます。
私たちは神と和解されたことにより、再び罪に溺れないことになるのです。

時々、救われた聖徒が試みに陥って教会から離れることがあります。その都度、彼らの心を探って「どこから始まるのか」と考えます。彼らが「神は私を助けておられる」という事実に疑いを持つようになると、小さな問題さえ解決する勇気を失ってしまうのがわかりました。
和解のいけにえと贖いのいけにえには、多くの相違がありますが、特にささげ物の血を扱う点が異なります。贖いのいけにえでは犠牲となるささげものの血を祭壇の角に塗り、至聖所に注ぐようになっていますが、和解のいけにえでは、その血を祭壇の四面の土台に注ぎます。私たちが間違えた道を歩んでも、祭壇の周りに注がれている血を見て、力と慰めを受ける犯した罪が贖われるためです。

呵責を覚えれば罪を犯さないのか
救われる以前は、罪を犯さないためにもがいて、間違った習慣を直すために頑張ったことがあると思います。ある人は、罪を犯したことに対して呵責を覚えれば、罪を犯さなくなると思いますが、罪を犯した自分を責めたり、犯した罪のためにとても苦しんだりします。賭博にはまっていた時期に救われたある兄弟が、実際に、「これからは絶対に賭博をやめる」と言って指を切った人と賭博をしたことがあると聞きました。指を切った人が賭博をやめようと覚悟をしたら賭博がやめられますか?
真の信仰生活をするために自分でこうしたりああしたりして、できるものではありません。「誰かがこう言ったよ」など人の話に左右されるものでもありません。確かな信仰の教科書である聖書を開いて、聖書の中で信仰の道を見つけるべきです。罪の赦しを受けたいなら聖書で「罪の赦しを受けるためにはどうすれば良いのか」を見つけなければなりません。応えてもらえる祈りがしたいなら、どうすれば神が応えてくださるのかについて約束された部分を聖書で見つけるべきです。病気が治りたいなら、「病気が治るためにはこうしなさい」という約束された道を聖書から見つけるべきです。
人々は聖書のみことばを正確に知らないから、罪を犯すまいと努力します。心にある罪に対する呵責が強ければ罪を犯しにくいと考えるから、切なる思いで泣いたりするのです。ある人は自分が犯した罪を周りの人たちに告白すれば、恥ずかしくて二度と罪を犯さないと思うのです。しかし、そのようにして罪を犯さなくなるのではありません。それは、あくまで人間の思いにすぎません。聖書にはこのように書いてあります。
『私の子どもたち。私がこれらのことを書き送るのは、あなたがたが罪を犯さないようになるためです。』(第一ヨハネ2:1)
このみことばに「罪を犯さないようになる道」が登場します。人々はこの御言葉を軽んじて自分が罪を犯すまいと思って覚悟します。しかし、賭博で指を切るほどの覚悟はすごいものですが、その覚悟では罪の誘惑に勝てません。罪に勝てる方はイエス・キリストのみです。だからこそ、私たちがイエスと和解をする道、その方と一つになる道、その方の内にとどまる道のほかには、罪に勝つ方法がありません。

弁護する方イエス・キリスト
『私の子どもたち。私がこれらのことを書き送るのは、あなたがたが罪を犯さないようになるためです。もしだれかが罪を犯すことがあれば…』(第一ヨハネ2:1)
聖徒が罪を犯したら、その罪に縛られて必然的にまた違う罪を犯すようになります。そのようになる理由があります。私たちが罪を犯さないためには、イエスと自分の間に隙間や距離があってはならないのです。ところが、罪を犯してしまうと心からイエスと私たちの間に距離が生じるため、また違う罪に溺れるしかありません。
ですから、罪を犯した後、罪から逃れるためには早くイエスの前に出なければなりません。サタンは私たちが罪を犯したことをきっかけにして、私たちの主への思いを主から遠ざけようと引きずっていきます。そのようにして私たちをさらに深い罪の中に溺れさせます。だからこそ私たちが再び罪を犯さないためには、かならずイエスの恵みが必要です。
『もしだれかが罪を犯すことがあれば、私たちには、御父の前で弁護する方がいます。義なるイエス・キリストです。』(第一ヨハネ2:1)
私たちが罪を犯せば、イエス・キリストが神と私たちの間にある罪の問題を直ちに解決して、和解させてくださいます。私たちは神と和解されたことにより、再び罪に溺れないことが可能となるのです。もし神と和解した状態から離れれば、私たちがいくら覚悟して努力しても罪に溺れるほかありません。
ある聖徒が誤って罪を犯して「一ヶ月だけ待ってください。かならず教会に行きます」と言ったが、サタンは「申し訳ないから教会には行けない。一ヶ月くらい経って恥ずかしくなくなったら行こう」という思いを入れるからです。サタンがその機会を握って神と聖徒との間に距離を作ろうとする計略で、聖徒を堕落の道に引っ張るためです。聖徒は自分を堕落へ引きずっていくサタンの計略を知らずに、だまされるしかありません。
私たちが過ちを犯したり罪を犯したりすると、祈るのが嫌になります。聖書を読むのも嫌になり、兄弟姉妹たちにも会いたくなくなり、教会に行くのも嫌になります。牧師に会えば避けたくなります。それはすべてサタンの計略です。
神は私たちが罪を犯したときに、もっと深い罪に溺れないようにするため、私たちを弁護する方で、和解のいけにえのささげ物であるイエス・キリストを準備されました。私たちが罪を犯した瞬間、神と私たちの間に仕切りとなっていた罪の問題を弁護する方、イエスが直ちに解決してくださいます。それがまさに和解のいけにえのささげ物であるイエスがなさることです。
『私の子どもたち。私がこれらのことを書き送るのは、あなたがたが罪を犯さないようになるためです。もしだれかが罪を犯すことがあれば、私たちには、御父の前で弁護する方がいます。義なるイエス・キリストです。』(第一ヨハネ2:1)
私たちが罪を犯すたびに、イエス・キリストが私たちと神の間を弁護する方となり、私たちと神を再び和解させてくださいます。これに対して人々は「それなら思う存分罪を犯しても良いのか」という方向に考えますが、それは人間的な考えにすぎません。
人々に罪に対する呵責や心の痛みと苦しみを与える説教をする牧師がいます。それは、固く覚悟すれば罪を犯さなくなると思うからです。ですから、罪を犯せば犯すほどさらに強い覚悟をするのです。強く覚悟すれば罪を犯さないと勘違いをするのです。それは神のみことばを知らない人々の誤解です。彼らは、罪の呵責から解放される説教をすれば「教会員は思う存分罪を犯すだろう」と思うのです。考えが突っ走った人たちは「罪を思う存分に犯しても大丈夫だと説教をする」と非難しました。
神と私たちとの間に何の壁もなければ、サタンが私たちを誘惑するとき、神が罪の誘惑に勝つ力を与えてくださいます。そうすれば、私たちの生活が完全なものになります。私たちは救われた後、一度も嘘をつかず罪を犯さなかったとは言えませんが、救われる以前は罪を犯すまいと覚悟したり決心したりしたが、今は比べられないほど聖なる生活をしています。生活の中で神が私たちを導いてくださるのを見ます。
私たちと神の間にあった仕切りが解決されたとき、イエスが私たちの心を支配したとき、私たちの心には罪の誘惑に勝ってくださるイエスがいます。救われた聖徒は罪の誘惑を受けますが、聖徒の内に生きておられるイエスによって、いつも勝利します。

罪を犯すほど私たちをもっと抱きしめてくださる主
和解のいけにえは、ささげ物の血を祭壇の角に塗るのではなく、祭壇の四面の土台に注ぐいけにえです。そして、人々が神と和解のために注がれた血を踏んで行くたびに、自分が罪を犯し、過ちを犯しても神との間に和解が成立されているのを悟ります。ヨハネの手紙第一の2章2節のみことばが、それを悟らせる内容です。
『この方こそ、私たちの罪のための――私たちの罪だけではなく、世全体のための――なだめの供え物です。」(第一ヨハネ2:2)
世全体の罪のためにイエスがなだめの供え物となり、私たちがそれを信じることによって、神と私たちの間には、和解された生活が維持できるのです。
アダムは善悪を知る木の実を取って食べて、神のようになりたがり挑戦しました。私たちもアダムのように高慢で神に逆らい、罪をたくさん犯しました。そのような私たちをイエスが罪から救ってくださいました。私たちは救われた後、大きな恵みを受けたにもかかわらず、依然として自分の考えに従い、自分に利益がないと思えば神を軽く捨ててしまい自分に利益があると思えば、神に喜ばれようが嫌われようが関係なく進みます。そのような私たちです。
イエスは私たちがご自分から離れたら、神に敵対する位置になるのを知っておられます。ですから、私たちが過ちを犯したり罪を犯したりしても、追い出すことなく私たちの咎を赦し、神と私たちの間を弁護する方になってくださいました。
私たちは救われた後も依然として罪を犯し、信仰のない生活をするかもしれません。救われた者として以前より聖書を読み、祈り、信仰を持とうと努力をすべきでしょうか。あるいは、「救われた者としてこのように生きて良いのか」と自分を責めるべきでしょうか。二つとも違います。だからこそイエスの前で、つまずかずに神との完全な関係を持つべきです。イエスはそのために十字架で死んでくださっただけでなく、今も私たちのために弁護をしてくださいます。
イエスは罪を犯すしかない私たちの本性を知っておられます。『主は、ご自身が試みを受けて苦しまれたので、試みられている者たちを助けることがおできになるのです。』(へブル2:18)このみことばのように、イエスは私たちと同じように試みを受けられた方なので、私たちの状況を誰よりも知っておられ、私たちを助けられる力を持っておられます。
和解のいけにえのささげ物の血は、祭壇の四面の土台全体に注がれました。和解のいけにえのささげ物の血を踏まずには祭壇の前へ出られないように、私たちのために流したイエスの血を踏んでこそ、私たちは神の前に出られます。それがまさに和解のいけにえの血です。私たちは、和解のいけにえのささげ物の血を踏んで神の前に大胆に出て、神とともにすることにより、全うされた生き方ができます。
子どもが過ちを犯したとき、家から追い出したら、子どもは悪に染まり罪を犯さざるを得ません。ですから、子どもたちは罪を犯せば犯すほど家にいるべきです。私たちが罪を犯したからと神は私たちを捨てるなら、私たちはもっと深い罪に溺れるしかありません。だからこそ、神は私たちが罪を犯せば犯すほど、私たちを抱いてくださいます。そのために和解のいけにえが必要です。
私たち和解のいけにえのささげ物であるイエス・キリストを信じて神の前に大胆に出るとき、私たちの人生が変わり、罪に勝ちます。そして謙遜になり、柔和になり、私たちの心がキリストで満たされます。イエスが望まれる思いが私たちの思いとなり、神が喜ばれる人生を歩めるようになります。
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