グッドニュース誌(日本語)
月刊「グッドニュース誌」は救いの福音と恵みの証を伝え、多くの人々をイエス・キリストの世界へ導いています。

「レビ記いけにえ講解」全焼のいけにえ

投稿者
goodnews2
投稿日
2020-11-16 22:58
閲覧数
2118


全てを焼き尽くすいけにえ

レビはヤコブの12人の息子のうちの1人の名前です。ヤコブにはレアとラケルの2人の妻がいました。レビはヤコブから愛されなかった妻レアから生まれた息子で、レアが3人目の息子を産んだとき、「今度こそ、夫は私に結びつくだろう。私が彼の3人の子を産んだのだから」という希望を持ってその子をレビと名付けました。レビは「結び付く」という意味でレビ記は、罪によって神から遠ざかっていた私たちを神と結び付けることについて語っています。

体を切り離し、内臓を水で洗い、すべてを焼くように
レビ記には1章からいけにえに関する話が出てきます。レビ記1章は、聖書に出てくるさまざまないけにえの中で、全焼のいけにえに関する話です。雄牛をささげ物としてささげる全焼のいけにえ、羊ややぎをささげ物としてささげる全焼のいけにえ、山鳩または家鳩のひなをささげる全焼のいけにえと、3つの全焼のいけにえについて語っています。まず若い牛をささげる全焼のいけにえについて伝えたいと思います。
1章3節ではささげ物が牛の全焼のいけにえであれば、「傷のない雄牛」をささげなければならないと書かれています。全焼のいけにえは牛や羊ややぎを問わず、ささげ物は必ず雄でなければならないとされています。4節からは全焼のいけにえのささげ方についての話です。
「動物は外見が単純なのに、中身が複雑で、植物は中身が単純なのに、外見が複雑だ」と聞いたことがあります。木を見れば中身は単純ですが、外見は枝と葉と花と実があるなど複雑です。それに比べて動物は外見は単純ですが、中身には腸・肝臓・肺などさまざまな器官があるので非常に複雑です。

神は全焼のいけにえをささげる際、その複雑な中身を包んでいる皮をすべて剥ぐように言われました。そして、ささげ物の体を切り離し、内臓をすべて取り出して水で洗い流した後、そのすべてを祭壇の上に乗せて焼くように言われました。神はささげ物が燃え上がる煙と灰だけが残った状態を見て、「完全な全焼のいけにえをささげた」と言われます。
神はいかなるいけにえであろうと、いけにえごとに犠牲を要求されました。神は、ささげ物が犠牲になって死んで血を流し焼けて灰になって消えていくいけにえを見て、満足します。ある面では、神は残忍な方のように見えます。なぜ神は羊や子牛が血を流して倒れた後、そのすべてが火で焼かれて灰になるのを見て満足なさるのですか?

不従順な心
赤ちゃんの顔は天真爛漫ですが、その子供たちが育ち、世の中を生きていくうちに顔がだんだん鋭くなります。人が数十年を生きて暮らしている間にもたくさん変わりますが、初めて造られたアダムが神を去って数千年が経った今、人々は神が初めて造られた人間の姿からどれほど変わっていることでしょう。私たちには想像できないほど変わっています。良い方向ではなく悪い方向へと、神から遠ざかりました。
アダムとエバが善悪を知る木の実を取ったことについて、人々が神に反逆したと簡単に思うかもしれません。彼らは、不従順なばかりではなく、神に挑戦したのです。サタンが蛇を通してエバに話しかけました。
「あなたがたがそれを食べるその時、あなたがたの目が開け、あなたがたが神のようになることを知っているから、神は食べてはならないと言ったのだ」
その声を聞いたとたん、エバの心にある思いが湧きました。
「神様のようになるから、神様は私が神のようにならないために、これを食べさせてくれなかったのか」
エバはそんな心を持って善悪を知る木の実を取って食べました。それは、神に従わず、また神に対する挑戦でした。そのときから神と人間の間に距離が生じ、人間は神の前に出る自由を失いました。人間は良心に呵責を覚え始め、その心に恐怖がやってきました。ほとんどの人は特に何も考えず、罪に陥り、罪に溺れてしまいます。しかし、それを企てるサタンは、人々が踏み出す一歩一歩に恐ろしい罠を仕掛け、暗闇からとうてい抜け出せないように働き続けています。
人間が神に逆らい挑戦したことによって死と悲しみと苦しみがやってくるようになりました。もっと更に恐ろしいのは、人間の心にかつてなかった、ある考えが起こり始めたということです。以前の神に従っていた心とは違い、神から受けた心と全く違う新しい考えの中に陥るようになりました。心の中で起きる考えによって、神の導きを受けられませんでした。神を受け入れないようにする考え方が、人間の心に強く根付いて多くの人を神から離れるようにしているのです。

従順な御霊
このように、アダムとエバが犯した罪のゆえに起きたすべての問題を、神がイエス・キリストをこの世に送り、ひとつずつ回復させました。アダムとエバが神に従わなかったため、イエス・キリストは従順な息子としてこの地に来られたのです。アダムは従うことのできる条件の中にいましたが、不従順になりました。これに反し、イエス・キリストは従いにくい条件の中でも従う人生を過ごしました。ピリピ人への手紙2章ではこのように言われています。
『あなたがたの間では、そのような心構えでいなさい。それはキリスト・イエスのうちにも見られるものです。キリストは、神の御姿である方なのに、神のあり方を捨てられないとは考えず、ご自分を無にして、仕える者の姿をとり、人間と同じようになられました。人としての性質をもって現れ、自分を卑しくし、死にまで従い、実に十字架の死にまでも従われました。』(ピリ2:5~8)
イエス・キリストは、人間が犯した罪によって壊されたものを回復するためにこの地に来られ、それを成し遂げました。
サタンは人間が従順であるべき対象に対して不従順にさせました。多くの妻が「うちの主人はこうだから、あるいはああだから、従ってはいけない」という思いを持っています。そのような思いは結局、不従順の後から受け継がれてきた考えだということです。サタンは不従順にさせる条件を十分に与えてそのような考えにさせます。逆に、イエス・キリストを知っている妻は、従える条件があり従うほどの価値があって夫に従っているわけではなく、従順な御霊によって従っています。

サタンの計画により汚された思い、直すのではなく、捨てる
私たちがネズミを捕まえるために食べ物に薬を混ぜるのと同じように、サタンは人間の思いの中に自分の計画を混ぜています。私たちが行うすべての思いは、サタンの計画によって汚されたということです。ネズミが食べ物から薬のついた部分とそうでない部分を分けられないように、私たちには私たちの思いの中から、サタンの計画が入っている部分とそうでない部分を識別する能力がありません。それで、神は私たちが持っている思いをすべて捨てなければならないと言われるのです。
『主を求めよ。お会いできる間に。近くにおられるうちに、呼び求めよ。悪者はおのれの道を捨て、不法者はおのれのはかりごとを捨て去れ。主に帰れ。そうすれば、主はあわれんでくださる。私たちの神に帰れ。豊かに赦してくださるから。』(イザ55:6~7)
聖書では、私たちの思いを「直して」ではなく「捨てて」神の前に出るように言っています。このように神の思いと人間の思いはあまりにも異なっていますが、人々はみな罪と悪の中で生きているため、これらがまったく感じられません。人々は殺人や窃盗、姦淫を犯すのが悪だとは知っていますが、そのように思っている「私たちの思い」が悪だということはまったく感じられません。
神は不義と混ざることはできず、神の計画は不義に関与しません。ところが人々の思いはたやすく不義に利用され、 関与します。ですから神の思いと人間の思いは根本的に異なります。しかし、人々は自分を他の人と比べて、善だとか、あるいは正直だとか、自分が良心的な人だと思って多くの人がこの思いに騙されて、神と距離のある所にへ流れています。自分の思い、自分の観念、自分の方法に従って滅びの道を歩いていきます。

祭壇の上で燃やされ、灰になって
全焼のいけにえで神はささげ物の雄牛のすべてが燃やされ、灰になるのを見て、喜び満足されました。これは、皆さんが自分の心の中に生じる思いや人間的な方法、計画が無益であることを悟り、心の中から取り除かれるとき、神はそれを見て喜び満足されるということです。レビは「結び付く」という意味です。神と私たちが結び付くのに一番必要なのは、祭壇の上で肉が燃えて無くなるように、私たちの思いも燃えて無くなることです。心の中の醜い思いだけでなく、良くて賢い思いまで、すべての思いと計画が死ななければならないのです。
こういうわけで、私たちが思う善なるものや悪しきもの、義なるものや真実だと思うものすべてを捨てて、神のみことばに自分の思いを加えず純粋に御言葉をそのまま受け入れられる人を神は喜ばれます。そのような人の行い、そのような人の心が神の前に芳しい香りとなり神を満足させます。
私たちはさまざまな形でサタンにだまされています。私たちは「どの思いがサタンにだまされたもので、どの思いがだまされていないか」を思うべきではありません。私たちの中から上がってくるすべての思いは、サタンの計画によって汚染されているということを覚えておかなければなりません。
私たちはこれからもレビ記を通して、多くのささげ物が燃えるのを見ることになるでしょう。今こそ、皆さんが今まで大事にしてきた皆さん自身を燃やすべきです。レビ記には数多くの羊が血を流して死んでいく光景が出てきます。多くのささげ物が火に焼けかれて灰に変わるように、皆さんの肉の欲もいつかは燃やされなければなりません。そうでなければ、どんなに良い形ものを持っていても悪いなのです。サタンの計画に汚されたものを神にささげているからです。ネズミの薬が混ざったネズミの食べ物を神にささげているのとまったく同じです。
私たちがすべきことは皆さん自身を祭壇の上で燃やすことです。多くの聖徒が自分の皮を剥がさず、自分の姿を持ったまま神の前に出ようとする信仰生活をしています。神はレビ記を通して、犠牲を求めておられることを教えてくださいます。今、皆さんがその羊になり牛になって祭壇の上で燃やされたなら、神は本当に満足に思うはずです。しかし、私たちが貧しい人や孤児のために財産を売って救済することはできても、自身を主の祭壇にささげて完全に燃やすのは難しいです。
皆さんがうまくやったというすべての思い、すべての計画を祭壇の上に乗せておきませんか。その上で燃やされる自分を見たくありませんか。祭壇の上で私たちが燃え上がって灰になって私たちを通してイエス・キリストが現れ、それによって神がの栄光をお受けになることを願っています。
合計 150
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