グッドニュース誌(日本語)
月刊「グッドニュース誌」は救いの福音と恵みの証を伝え、多くの人々をイエス・キリストの世界へ導いています。

「レビ記いけにえ講解」和解のいけにえ①

投稿者
goodnews2
投稿日
2021-07-22 15:26
閲覧数
596

神の御心も解かれて
人間の心にもつまずきがあってはならない

神は私たちが神の前で私たちの心を開いて、
恥ずべきことやつまずくことなく堂々と自由に、
私たちが神と和解することを望まれます。



神と心がともに流れるときこそ

何をするにしてもありのままの気持ちでいられる人は、自由で幸せだと思います。良いこと悪いことを問わず「自分でうまくしよう」と思ったり、「こうしよう」とする法が心に立つことがあります。そのときからは心が考えを導いていくのではなく、法が考えを引いていきます。
心にあるものがそのまま流れていくことと、何かが私たちを引いて行くことには大きな差があります。つまり、私たちの心からささげる礼拝、心からささげる祈り、心から出てくる伝道、心から出てくる賛美、これらのことを受け入れるとき神は満足され喜ばれます。しかも、それらのことは私たちの心に真の自由と喜びをもたらしてくれます。
アダムとエバがエデンの園で暮らしていて罪を犯す前は、神と人間との間に何の仕切りもありませんでした。どのような法もアダムとエバを縛れないので彼らはとても自由でした。ところが、私たちが知っているように、アダムとエバが善悪の知識の木の実を取って食べたことにより死が訪れ、悲しみと苦痛が訪れました。しかし、それより怖いことは、彼らがそれまで持ったことのない新しい考えが入ってきたことです。その考えが人間を支配するようになりました。
善悪の知識の木の実は人間に善と悪を教えただけではなく、人間の心が神の御心とともに流れず、神に敵対する心でいっぱいになるようにさせました。今日も人間の心は罪悪に流れています。そのように生きていた私たちが救われれば、持ったことのない神の内にある真の自由と安らぎを得ます。ですから、周りの人たちが今までなかった心を持っている救われた私たちを見て、変に思うのは当然だと思います。
救われた後、私たちの考えが神のみことばと違った方向にいけば、心の自由を失ってしまうという問題がおきます。例えば、夫が留守にしていたとき家に緊急なことが起こり、妻が夫の引き出しを開けてみるとお金がたくさんあったとします。そのお金は確かに夫のもので、どこに使うためのものかわからないから、妻は使うのをためらうでしょう。しかし、妻の心に「夫だって緊急なことには使うはずだ」という思いがすれば、妻は自由にそのお金を使うでしょう。一方、「このお金を使えば夫はいやがるだろうが、私にはこのお金が必要だ」と思うならば、お金を使うのに自由がないでしょう。私たちが好きなことを神も好まれ、私たちが嫌いなことを神が嫌われるなら、私たちは寝ても食べても何をしても真の自由が得られます。

法に縛られた信仰生活をする人々
人々が神の前で常に緊張して恐れる理由は何でしょうか。いつからかわかりませんが、人々の考えが神の考えと異なる方向に流れてしまいました。ですから祈ることが良いと思っていても、祈ろうとすると決心をしなければなりません。「周りの人が徹夜の祈りをするから私も徹夜の祈りをしよう」そのように決心をした後、夜通し祈りをするために昼寝をしたりコーヒーを飲んだりして、夜遅く教会に行きます。夜十二時くらいに徹夜の祈りが始まります。ところが、十分くらい祈れば眠くなります。居眠りをしながらひざまずいて寝てしまいます。
なぜそのような現象が起こるのでしょうか。私たちの心が神の御心と異なるからです。不幸なことに神が喜ばれることを、私たちも喜ぶわけではないからです。夫が喜ぶことと妻が喜ぶことが一致するときこそ幸せになります。しかし、良いことでも悪いことでも妻がやりたいことを夫が嫌うならば、その夫婦は不幸になります。
神は人間が教会に来るのを喜ばれますが、人々は嫌います。すると、どのような現象が起こるでしょうか。礼拝には参加するものの、「礼拝に参加しないで出かけたら交通事故に遭うかもしれない」という思いで仕方なく座っています。献金はするものの、「十分の一の献金をしなければ事業に失敗するかもしれない」という思いで仕方なく献金をします。今日、韓国の多くの牧師が神を悪者にさせてしまっています。
「なぜ十分の一の献金をしないのですか。しなければ事業に失敗しますよ 」
「わかりました。献金します」
心では献金をしたくなくても事業を失敗することを恐れるから十分の一の献金をします。
「日曜礼拝を守らなければ交通事故に遭いますよ」
「わかりました。守ります」
そのようにして日曜礼拝に参加するから、礼拝の時間に仕方がなく座っていて礼拝が終わったらすぐに帰ります。心から礼拝をささげるのではなく、法に縛られた信仰生活をしているのです。心なしで神に仕える方がいるでしょう。「礼拝をささげなければ。十分の一の献金をしなければ。聖書も読まなければ。祈らなければ……」という法がその人を引きずっていくならば、その人は法に縛られている人です。人間はかわいそうなことに自分の心と異なる律法に縛られています。法に縛られて仕方がなく律法を守るとしても、それが神の御心に喜びをもたらすことはできません。

和解のいけにえのささげ物
聖書にはさまざまないけにえがあります。全焼のいけにえ、穀物のいけにえ、贖いのいけにえ、罪悪のためのいけにえもあります。その中の一つが和解のいけにえです。和解のいけにえには他のいけにえと違う部分があります。レビ記3章1節を見ると「もしそのささげ物が和解のいけにえの場合、牛をささげようとするなら、雄でも雌でも傷のないものを主の前にささげなければならない。」と書かれています。全焼のいけにえのささげ物はかならず雄でなければなりません。贖いのいけにえのささげ物は雄の子牛、雄のやぎ、雌のやぎなどと明確に示されています。ところが、和解のいけにえのささげ物は雄でも雌でもかまいません。
それには理由があります。全焼のいけにえは神のためのいけにえで、神だけを喜ばせるべきです。そして、贖いのいけにえは人間の罪の対価を支払うためのいけにえです。ところが、和解のいけにえは神だけを喜ばせるいけにえではなく、神と人間の間に真の和解が成り立つためのいけにえです。つまり、神の御心も解かれて人間の心も解かれなければなりません。人間の心にもつまずきがあってはならないのです。このように和解のいけにえが他のいけにえと異なる点は、神と人間が互いに満足しなければならないのです。


人間の側でもつまずきがあってはならない

心がないまま礼拝堂に座っている人々がいます。内心は「時間が進まないな。牧師はくだらない説教を何であんなに長くするのか。簡単に圧縮して宇宙で食べる食料のように小さく食べやすくしてくれればよいのに、余計なことを何で言うのか」と思いながら座っているかもしれません。そのような心でささげる礼拝を神が満足されるでしょうか。神は私たちの心から沸いてくる証と賛美を喜ばれます。
このような礼拝になるためには、神と私たちの間に仕切りになっている問題が解決されなければなりません。和解とは「神様、これから和解しましょう」と言ってできるものではありません。人の間で喧嘩をした後に「もう和解しよう。お酒を飲んで仲直りをしよう」とすることとは違います。
例えば、ある兄弟が喧嘩をして殴ったとします。殴られた人はひどく殴られたのに、「兄弟、もう仲直りしよう」と言われて、「そうしよう」と言うでしょうか。仕方がなく握手をしたとしても殴られた人は悔しくて「覚えていろ」と思うでしょう。口では和解をしても心では和解ができません。
神はそのような和解を望まれません。真の和解は、神が私たちをご覧になるときに何のつまずきもなく、私たちも神の前に出るときにどのようなつまずきもないことです。そのような和解が成り立つのを望まれる神の御心が聖書の所々で見つかります。


誰とでも和解することを望まれる神

聖書の何ヶ所かに和解に関する内容があります。それを全部話すには時間がとてもかかるので、和解に関する代表的な話をしながら和解のいけにえの真の意味を考えてみたいです。
神は私たちがただ教会に来て礼拝に参加する教会員になるのを望まれません。神の前で私たちの心を開いて、恥ずべきことやつまずくことなく堂々と自由に、私たちが神と和解することを望まれます。
コリント人への手紙第二の5章ではこのように言われました。
『これらのことはすべて、神から出ているのです。神は、キリストによって、私たちをご自分と和解させ、また和解の務めを私たちに与えてくださいました。すなわち、神は、キリストにあって、この世をご自分と和解させ、違反行為の責めを人々に負わせないで、和解のことばを私たちにゆだねられたのです。』(Ⅱコリ5:18~19)
神が私たちに和解の務めを与えてくださり、人々をご自身と和解させる仕事をするようにゆだねられました。神は私たちがどのような人であろうと私たちとの和解を望まれます。ですから、私たちは自分がどのような罪を犯しても、どのような生活をしていても、もし神に敵対したとしても、神は和解を望まれます。神はご自身を嫌う人であろうが、神を敵のように思う人であろうが和解することを望まれます。

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