グッドニュース誌(日本語)
月刊「グッドニュース誌」は救いの福音と恵みの証を伝え、多くの人々をイエス・キリストの世界へ導いています。

「パク・オクス牧師の証」地の果てまで福音を、終わりの日まで主と共に_256

投稿者
goodnews2
投稿日
2021-05-15 00:52
閲覧数
373

地の果てまで福音を、終わり日まで主と共に_256 | パク・オクス牧師の証

宣教地に
自分を蒔いている人々



ガーナで宣教をしていた故イ・ジャンヨン宣教師

蚊に刺されるのは大した問題ではないと思うが、マラリアの蚊においては見解が異なる。マラリア原虫(寄生虫)をもつ蚊に刺されると、繫殖力が非常に強いので体内で増殖しマラリアを発症する。早く治療すれば簡単に治るが、遅れると脳細胞を破壊し死に至ることの多い恐ろしい病気だ。
以前、私がタンザニアに行ったとき、タンザニア宣教師の奥さんが私に体の調子を聞いた。前日にヨハネスブルグで寒気がして風邪を引いたようだと言うと奥さんが「牧師先生、ここはアフリカです。放置したら大変なことになります」と言った。奥さんは私を無理矢理病院に連れて行った。医者は私の耳の下を針で刺して血を取り、ガラス板に広げた。それを染色剤に漬けてから顕微鏡で確認し、マラリアだと言った。医者から「パンシダ」という薬を2錠もらって飲むと、とても簡単にマラリアを治すことができた。
今でもアフリカでは多くの人がマラリアで死んでいく。とても悲しいことは、1ドルあれば薬を買って飲むとすぐ治るのに、お金がなくて耐えているうちに菌が体の中で繁殖して死ぬ場合が多いということだ。

アフリカで暮らすのが不便だったある宣教師の妻
先日、ガーナで宣教をしていたイ・ジャンヨン宣教師がマラリアでこの世を去った。実に悲しいことだ。以前も、アフリカでマラリアにかかってこの世を去ったある宣教師の奥さんがいた。この奥さんは結婚前まで銀行に勤めていたが、結婚後は夫についてアフリカのガーナへ宣教に行った。夫は信仰心も深く、アフリカで福音を伝えることを幸せに思っていたが、奥さんはアフリカが大嫌いだった。「あのハエ、あの蚊、あの虫!水道水はどうしてまた出ないの?暑い!私はもうここに住みたくない。頭がおかしくなりそうだ。明日韓国に帰る!」いつもこのように不平不満を言いながら過ごしていたそうだ。
ある日、深いジャングルの村で集会をするためにその宣教師夫婦が行くことになった。ジャングルの村に2週間ほど滞在しながら福音を伝える予定だった。その知らせを聞いて奥さんは部屋に入って横になった。「私は行かない。大都市のアクラでの暮らしも大変なのに、ジャングルなんかに行ってどうやって過ごすの?私にはできない。」と不満をもらした。夕方、夫が帰って来て言った。「神様にとても感謝する。私たちはジャングルに住む部族の言語も上手く話せないしすべてのことに不足である。私たちよりその村の言語を上手く話せる宣教師も多いのに、私たちが選ばれたことが本当に嬉しい。そうでしょ?」奥さんはジャングルに行きたくなかったが、夫の話で「はい」と答えた。
二人はジャングルに行くために、まずアクラからクマシまで行くバスに乗った。クマシに着いて2時間ほど待っと、ジャングルの丸太を運ぶトラックに乗ってジャングルの中に入った。トラックから降りると、ジャングルまで案内してくれる人が待っていた。そこからまた3時間ほど歩かなければならなかった。ジャングルは昼間でも真っ暗だ。木々が生い茂っているので腰を曲げて歩かなければならない。ジャングルの中を軽々と歩く案内人の後ろを宣教師と奥さんは走りながらついて行った。3時間ほど過ぎた時、やっとジャングルの村に着くことができた。
深い森の中にある大きな木々を切り取って作った家が 50軒ほどある小さな村だった。そこで2週間、村人に福音を伝えなければならなかった。人々が集まると賛美歌を歌い、宣教師が御言葉を伝えた。彼らが罪の赦しを得て明るく生きられるように導いた。夜も昼も人々が集まれば聖書を教え、韓国の話も聞かせた。
アフリカ人の大半の人は都市に憧れている。しかし都市に行って暮らすためには大金が必要だ。お金があってこそ住宅も購入し、職に就くこともできる。そのようなお金をジャングルから調達するのは不可能なので、むやみに都市に行って苦労ばかりしてジャングルに戻ってくる人もしばしばいる。
ジャングルには時計がない。そのため、時間の概念もない。お腹が空いたら食べて、眠たくなったら寝る。礼拝の時間も定まっていない。人が集まれば礼拝が始まる。ある時は2人、ある時は5人、多い時は15人ぐらいが集まった。宣教師は言葉は上手くなかったが、神の御言葉と神の愛を伝えた。



自分の姿を発見し、アフリカに人生をささげた宣教師の奥さん
時間が経つにつれ、人々が御言葉を教えてくれたお礼としてプレゼントを持ってくるようになった。ある人はココナッツやパパイヤやマンゴーを、ある人は卵を、また、ある人は鶏を持ってきてくれた。宣教師夫婦はそこで過ごすのが楽しくなった。文明社会で暮らす人がジャングルに行くと不便なことが多い。しかしどんな所でも人々の心にイエスを信じる信仰が生じれば、人柄は変わってくる。他人を配慮する心が生まれ、不満不平を言う代わりに感謝の心が大きくなる。そのようにして人々が罪の赦しを得て喜び、変わる姿を目にすれば宣教師は幸せになる。ほとんどの宣教師が苦労するが、そのような楽しみがあるから感謝になる。
ある日、夜の礼拝が終わって人々が家に帰り、宣教師を招待した家主と宣教師夫婦だけが残った。家主が口を開いた。
「宣教師さん、申し訳ありません。私は宣教師に差し上げるものが何もありません。私の妻は金持ちです。あのココナッツの木も妻のもので、パパイヤの木とマンゴーの木も妻のものです。庭にある鶏も卵もすべて妻のものです。本当に申し訳ございません。」
その話を聞いた宣教師の奥さんは理解できなかった。
「マンゴーやココナッツはいくらもしないのに、夫婦なのになぜ妻と夫のものを区別するの?やり方が汚らしい。このバナナの木は夫のものであの木は妻のものだと言う夫婦が本当の夫婦だと言えるのか?ジャングルの人たちは本当にあきれる。全部合わせても20ドルにもしないのに。」
その時、宣教師の奥さんにある考えが浮かんだ。バナナやココナッツではないが、自分もある部分では夫と自分のものを区別して生きていることに気づいた。そして自分がどれほど幼稚な女であるかが分かるようになった。欲深く、自分のものに執着する愚かさに気づいたのだ。その時から宣教師の奥さんは夫と心を合せて暮らすようになった。
その後、宣教師夫婦は宣教会の移動計画に従ってフランス語を使う「ベナン」という国に移った。奥さんは家々を訪ね歩き、心を尽くして福音を伝えた。フランス語があまりできなかったので、英語聖書と英語辞書、フランス語聖書とフランス語辞書をかばんに入れて持ち歩きながら福音を伝えた。
自分の姿を発見し、イエスを信じて新しい人生を送るようになった奥さんは、コトヌーで多くの人々から尊敬されていた。ベナンの人々を愛する心で重い聖書かばんを持って家々を訪ねに福音を伝えていた宣教師の奥さんは、ある日、42歳という若さで夫と2人の娘を残して神のもとへ旅立った。奥さんが人生をささげたベナンで、多くの人がイエスを信じるようになった。ヤイ・ボニ大統領と数人の長官、そして大統領の息子と嫁も救われた。
私たちはベナンに宣教センターと病院を建築した。特に病院はアフリカで最も恐ろしい「ブルーリ潰瘍」を治療する有名な病院となった。また、福音の尊い働きが力強く起こっている。宣教師の奥さんだったクォン・ヨンさんが主の懐に帰っても、ベナンを忘れずに祈っていらっしゃるような気がする。
わが宣教会の宣教師たちは特別だ。自分のために生きず、自分の安逸のためにも生きていない。それぞれ違うところもあるが、ほとんどの人が福音を愛し、自分がいる国の人々を愛している。大半が現地の人たちと一緒に暮らしながら神の御言葉を宣べ伝えている。この間、イ・ジャンヨン宣教師も神の懐へ帰った。イエスの尊いしもべであるイ・ジャンヨン宣教師を尊敬し、愛しく思っている。このような尊い宣教師たちが起き上がり、アフリカやアジアでも感謝の実が実りつつある。

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