信仰の手引き（日本語）
律法ではなくイエスによって
投稿者
goodnews2
投稿日
2024-03-30 19:35
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神が与えられた十戒
旧約聖書を見るとイスラエルの民がエジプトでの奴隷生活からカナンへ向かう話が出てきます。 民がシナイ山を通る時、神がモーセを通して十戒を与えられました。『あなたには、わたしのほかに、ほかの神々があってはならない。』 『あなたは、自分のために、偶像を造ってはならない。』 『あなたは、あなたの神、【主】の御名を、みだりに唱えてはならない。』 『安息日を覚えて、これを聖なる日とせよ。』 『あなたの父と母を敬え。』 『殺してはならない。』 『姦淫してはならない。』 『盗んではならない。』 『あなたの隣人に対し、偽りの証言をしてはならない。』 『あなたの隣人の家を欲しがってはならない。』
このように十戒を決められ、よく守れば祝福し、守れなければ呪われると言われました。
金の子牛を造った人たち
神がモーセに律法を与えられた日、民はモーセを待っていました。しかしモーセがなかなか下りてこないのでもどかしく思い、金の子牛を造りました。金の子牛を見て自分たちをエジプトから導いた神だと言いました。民は金の子牛にいけにえをささげて踊りました。神に代わる偶像を造ったのです。
その時モーセが、神が十戒を書かれた２枚の石の板を持って山から下りてきました。モーセは民の悪な姿を見て石の板を割りました。そして民を裁き３千人を殺しました。律法が下りてきた初日から民が律法を破り、呪われたのです。
守れない律法
その時から民は十戒を守ると約束して律法を守るために努力をしました。ところが誰も十戒を全部守ることができませんでした。それで祝福どころか呪いを受けました。今までも神が定められた律法を完璧に守った人はいません。それにも関わらず人々は「一生懸命努力すればいい、守れないことはない」「私は守れると思うが…」と十戒を守って祝福を受けようとします。律法をよく守ろうと努力しながら自身がよく守っていると勘違いします。
もし車を運転していて交通違反をして捕まえられた時、これから二度と違反しないで交通規則をよく守ると許しを請えば許してもらえますか？すでに法を破ったので処罰を受けなければなりません。運転していて誤って崖から堕ちながら「これから事故を起こさないようにしよう」と決心したら生きることができますか？話になりません。同様にいくら善良に生きたとしても律法を一つでも破れば必ず呪いを受けます。
イエスの誕生
ここで必ず知っておくべきことがあります。ローマ人への手紙３章20節に「 なぜなら、律法を行うことによっては、だれひとり神の前に義と認められないからです。律法によっては、かえって罪の意識が生じるのです。」という御言葉があります。神は私たちが律法を守って義になることができず、呪われるしかないことをご存知で、私たちを罪から救い出す計画を立てられました。それがまさにイエスをこの地に送られた事です。
「イエスが、ヘロデ王の時代に、ユダヤのベツレヘムでお生まれになったとき、見よ、東方の博士たちがエルサレムにやって来て、こう言った。『ユダヤ人の王としてお生まれになった方はどこにおいでになりますか。私たちは、東のほうでその方の星を見たので、拝みにまいりました。』それを聞いて、ヘロデ王は恐れ惑った。エルサレム中の人も王と同様であった。」(マタ2:1~3)
サタンはイエスがこの地に来て罪を洗う事を妨げようとしました。それでヘロデ王を利用して幼な子イエスを見つけて殺そうとしましたが、神がイエスを守られました。
イエスがこの地に来られた理由
イエスが大人になって、バプテスマのヨハネに会い、バプテスマを受けました。イエスがバプテスマを受けた翌日、ヨハネはイエスを見て「見よ、世の罪を取り除く神の子羊。」と言いました。旧約時代の人々が罪を贖うため羊や山羊をいけにえとし、いけにえの頭に按手することで罪が移されたように、バプテスマのヨハネがイエスに按手することで世の罪がイエスに移されました。そして、まもなくしてイエスは十字架につけられ、血を流して亡くなりました。その時、私たちのすべての罪が贖われました。
もし、私たちが律法をすべて守ることで天国に行けるなら、イエスがこの地に来られる必要があったのでしょうか？私たちが律法を守れないからイエスがこの地に来られたのです。それなのに今でも自分が真面目に生きようと努力し、律法を守ろうと頑張ることは、聖書を間違って認識しているからです。
イエスが必要な私たち
神は私たちが罪を犯すしかない人であることを悟るように律法を与えました。人々が律法を守ろうと頑張っているうちに守れない自分を発見し、「神様、私は律法を守れると思いましたが守れないですね。
私を憐れんでください」という心で神の前に出て来ることを望みます。そしてイエスを信じ、恵みで救われるようになさいました。神は私たちに必要なのは十戒の律法ではなく、イエスが必要であることを正確に知り、イエスを信じるようにしてくださいました。
