信仰の手引き(日本語)

イスラエルの王になったエフー

投稿者
goodnews2
投稿日
2024-02-13 09:41
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エフーを訪ねた若い預言者
イスラエルのヨラム王の時代、ある日、預言者エリシャは預言者のともがらのひとりの若者を呼んで言いました。
「ラモテ・ギルアデに行ってニムシの子ヨシャパテの子エフーを見つけ、彼を立たせ、奥の間に連れて行き、彼の頭の上に油をそそいで言いなさい。『主はこう仰せられる。わたしはあなたに油をそそいでイスラエルの王とする。』それから、ぐずぐずしていないで逃げなさい」
エフーはヨラム王の軍隊長としてシリア軍と勇敢に戦闘をしていました。
若い預言者がラモテ・ギルアデに行ったら、エフーと将校たちが集まっていました。
「隊長。申し上げることがあります」
エフーが聞きました。
「このわれわれのうちのだれにか」
「隊長。あなたにです」
エフーは立って、若い預言者と家に入りました。そこで若い預言者は油をエフーの頭にそそいで言いました。
「イスラエルの神、主はこう仰せられる。『わたしはあなたに油をそそいで、主の民イスラエルの王とする。あなたは、アハブの家の者を打ち殺さなければならない』」
こう言って彼は急いで逃げました。


ヨラムに代わって王となったエフー
エフーが部屋から出ると主君の家来たちが聞きました。
「あの人は誰でなんのために来ましたか」
「あとになったら分かるでしょう」
「そうおっしゃらず何事か早く聞かせてください」
エフーが先にあったことを話しました。すると、彼らは自分の上着をエフーの足元に敷き、角笛を吹き鳴らし、叫びました。
「今からエフーがイスラエルの新しい王である」
そのようにエフーはイスラエルの王になりました。


イスラエルを新しくしたエフー
エフーが仕えていたヨラムはアハブ王の息子でした。ヨラムの父アハブと母イゼベルは神の預言者たちを迫害し、捕らえては殺すことをしました。そして異邦の神を拝み、神を怒らせました。それで神はアハブとアハブの息子ヨラムを殺し、エフーを新しい王として立たせました。エフーを王にし、イスラエルの民を放蕩な生活から逃れるようにしたかったのです。
エフーは神が命じられたとおりにアハブの家を滅ぼしました。堕落したヨラム王を滅ぼして、ヨラムの母でアハブの妻であるイゼベルを殺し、アハブの息子たちを殺し、バアルの預言者たちも全部殺してイスラエルを新しくしました。




王になった後に悪になった人たち
旧約聖書には、神がイスラエルに直接指示をしてなさった働きがたくさんあります。エフーが王になったこともその一つです。ユダやイスラエルの王になるのは、神の御心によるものです。しかし、列王記を見ると、ほとんどの王たちは王位に就く前は謙遜でしたが、王になった後は、誠実に生きる人は少なく、ほとんどが悪に生きました。
イスラエルの初代王であるサウロは謙遜で誠実な人でした。しかし、サウロが王になった後は神の目には堕落し、以前と全く異なる人生を送りました。ダビデは王になっても誠実に生きましたが、ダビデから王位を受け継いだソロモンは放蕩な生活を送りました。ソロモン以外にも、多くの王が少しずつ王の権力を利用し、財物や女に溺れ、神から遠ざかりました。そのように欲望や快楽に溺れ、神に見捨てられました。だから、神が人々を豊かにしないで、貧しく低い心で生きるようにするのです。




神が探す謙遜な人
ほとんどの人が王になると高慢になり、放蕩になるので、神は王になっても謙遜で、誠実な人を探しています。王位に就いても、神に従うダビデのような王がいるなら、その人は本当に神に愛されます。地位が高かったり、お金が多かったり、王になったりしても謙遜な人がいれば、その人は周りの人々、国、そして神にとっても貴重な働き手として使われます。
単純な話のようですが、人は地位を得ると変化し、放蕩します。王になり、地位が高く、裕福になっても、謙遜で低い心を持つ人を、神は今日も探しています。