ダビデの道とサウルの道

私たちの考えは神と異なります。また私たちの考えは完全ではありません。それで私たちは私たちの考えを捨て聖書を通して神の御心を探さなければなりません。また神の御心と異なる私たちの考えを捨てればどんな人でも恵みを受けます。

文｜パク・オクス牧師　　翻訳｜ナム・ジュヨン先生　　絵｜ユ・ジウン先生



アマレクを聖絶せよ
サウルは神の恵みでイスラエルの王になりました。イスラエルの歴史的な初代王になったのです。サウルが王になって間もなく、神が預言者サムエルを通してサウルに言われました。
「神が王に言われました。『今、行って、アマレクを打ち、そのすべてのものを聖絶せよ。男も女も、子どもも乳飲み子も、牛も羊も、らくだもろばも殺せ。』」
サウルは20万人以上の軍人を集めてアマレクを攻めました。アマレクの王アガグを捕まえて、民を殺しました。しかし、王アガグは生け捕りにし、羊や牛の中で最も良いものは残しておきました。それを見て神が預言者サムエルに言われました。
「わたしはサウルを王に任じたことを悔いる。彼はわたしに背を向け、私のことばを守らなかったからだ。」

自分の考えに従ったサウル王
私たちが神を信じる信仰をする上で最も重要なのは、自分の考えを捨てることです。神はイザヤ55章でこのように言われました。「わたしの思いは、あなたがたの思いと異なり、わたしの道は、あなたがたの道と異なるからだ。」神の考えは私たちの考えと全く違うので、私たちが神を信じるためには、私たちの考えを捨てて、神の御心に従わなければなりません。
しかし、サウルはそうできませんでした。神はアマレクのすべてを聖絶するように言われましたが、サウルは自分が見て良いものを残しました。神の御心を捨てて、自分の考えに従いました。

神を見上げたダビデ
ある日、ペリシテ人の巨人ゴリヤテが戦場に現れました。ゴリヤテの背の高さは六キュビト半で、約3メートルもありました。サウルとイスラエルの民はゴリヤテを見て、恐れて気を失いそうでした。しかし、ダビデは勇敢にゴリヤテの前に出て行きました。ダビデは幼い頃の羊を飼う時から神に頼って、神によって、困難を乗り越えることが出来ました。
ペリシテの闘士ゴリヤテがどんなに背が高くて、力強くても、神には勝てないと信じました。
人々は目に見えるゴリヤテを恐れましたが、ダビデはゴリヤテだけを見たのではなく、神を見上げたので、ゴリヤテに勝つことが出来ました。



自分の考えに従った結果
結局、神はサウル王を捨て、ダビデを新しい王として立たせるとおっしゃいました。サウルはそのような神の御心を知りながらも、ダビデを殺して、引き続き王位を守ろうとしました。
ダビデはサウルを避けてイスラエルを離れ、ペリシテに逃亡しました。そこで問題が起きました。
それまでペリシテの軍人が何度もイスラエルを攻めていました。神の人であるダビデがいたので、その度、ペリシテが負けて引き返しました。しかし、ダビデがイスラエルを離れたので、ペリシテはすぐに軍人を集めてイスラエルを攻めてきました。イスラエルはペリシテ軍を撃退することができませんでした。サウルとサウルの3人の息子ヨナタン、アビナダブ、マルキ・シュアは打ち殺されました。
サウルはなぜ、死にましたか？いくらペリシテが攻めても、ダビデがいれば絶対にイスラエルに勝つことができません。しかし、サウル自身のせいでダビデがイスラエルを離れ、そのために、戦いで負けて殺されました。サウルが神の御心を捨て、自分の考えに従った結果でした。

神と心を共にする人
私は1962年に神の恵みで罪の赦しを受けました。そして、聖書を読みながら、私の考えと神の考えは異なることに気づきました。それで、私が神と同じ心を持つためには、私自身の考えを捨てるしかありませんでした。私は不足な者ですが、自分の考えを捨て神の御心に従ったとき、神が恵みを施してくださると知りました。
私たちが何かを上手にしたり、成功したりするために一生懸命頑張るのではなく、まず、聖書を読んで、神の御心を見つければなりません。そして、自分の考えを捨て神の御心に従って生きれば、何をしても上手くいき、恵みを受けます。自分の考えではなく、神の御心を知り、神の御心と共にする人、その人はどんなことをしても成功して、祝福されます。私たちはそのような人を神の人と言います。しかし、神の御心をはっきり知らず、自分の考えについて行くうちに失敗する場合が多いです。



私たちもダビデのように
ダビデは一生、自分の考えではない神の御心で生きました。反対にサウルは神の御心より自分の考えに従って生きました。私たちがサウルのようにではなく、ダビデのように自分の考えを捨て神の御言葉と心を共にすれば、明るい祝福された人生を生きることができます。